大相撲と賭博問題

7月場所を目前にして、琴光喜をはじめ29名の力士が野球賭博に関わったとして、新聞、テレビで大きく報道されています。
私らの世代は、戦後一時期を除いて大相撲人気全盛期を見てきた年代です。ピークは栃若、柏鵬時代と続いていました。
他に、拳闘、プロレス、野球なども人気がありました。
巨人、大鵬、玉子焼きといわれるほどです。
テレビ観戦で贔屓力士が勝った、負けたと一喜一憂するくらいの熱中振りでした。
しかし、横綱北の湖が引退した頃から、前ほど惹かれる相撲が見られなくなり関心がうすくなりました。
端的に言えば、大型力士が増え、決まり手が単調になってきたのもその理由です。
それに輪をかけて、外人力士が増え、更に面白みがなくなってきたのです。
国技でありながら、日本人力士の低迷、横綱貴乃花が引退してからはいっそう拍車がかかり、横綱朝青龍事件、シゴキ事件、大麻事件と問題を起こして、今度は賭博事件です。
日本人が愛して止まない相撲、しかし、子供達に相撲離れがあって私のように相撲をとった経験もなく関心を示さない若年層が増えているのです。将来、現状のままで行けば大相撲ファンは、明らかに減少するでしょう。
私等、土俵を模して地面に丸を書き、相撲をとったものです。
当時の人気横綱は千代ノ山でした。
その頃(昭和20年代後半)、テレビ中継もありました。

 

そんな時代を経て、大相撲がファンに支えられながら続いていたのですが、昨今相撲協会が何度も改革と言いつつ、また賭博事件が起きてしまったのです。
琴光喜にいたっては、改革と叫ばれる最中、野球賭博をして、批判を浴びながら協会が改革に乗り出していたにもかかわらず、お構いなしに続けていたなんて完全に世間の目を気にしていないのです。社会常識が見えません。ばれない内に止めなければいけないとも感じていなかったようです。
ある意味、相撲社会は閉鎖的な面もあり、独特の鍛錬を強いられる社会で仕方ない面があります。それを差し引いても、世間知らず、良識知らずと批判されても弁解は出来ない状況に相撲協会は追い込まれました。
先達が苦労して築いた相撲界を自らの堕落で駄目にしていまいました。

 

これほど統率が取れなくなってしまった組織は一度解体しないと駄目でしょう。
先達が築いた組織に胡坐をかいていたツケです。
それと同時に、相撲界においてリーダーシップを発揮できる指導者が育たなかった面もあるかもしれません。
どこかの国みたいに、コロコロ指導者が変わるように。
私が知っている最初の理事長は平幕出身の元出羽の花、出羽の海親方です。
時津風、春日野、二子山、出羽の海、境川、・・・と続き北乃湖理事時代から段々と
組織のタガが緩んできたように思います。
中間管理職的な立場にある、親方衆の質もおちていたのかもしれません。組織が知らず知らずに崩れだしていたことも気付かず、改革が充分に行われなかった結果です。
「人によって起こり、人によって栄え、人によって衰え、人によって亡ぶ」の言葉がありますが、それを地で行ったような気がします。
経営に司るものとして自戒しなければいけない点だと思います。

 

財団法人の許可も取り消し税制面で優遇をやめさせ、相撲興行会社として一から出直しをすればよいのです。
先達が苦労してきたことを学べるでしょう。
苦労の一つ地方巡業などは、戦前、戦後、今ほど交通機関も発達していません、移動は荷物を担ぎながらです。足腰も強くなるわけです。
強い力士を育て、人気がないと、一門の地方巡業収入は増えないのです。
戦後などは食料事情も悪く、飲まず食わずで、相撲を取る時代もあり、ちゃんこなど、下っ端力士は残りものを食べて強くなっていくのです。
そのようなこと、映画で見ました。

プロレス団体と同じように興行的苦労もしながら努力していけばよいのです。
リングアナウンサーをしている合気道の弟子が言っていましたが、観客動員で苦労するそうです。
プロレステレビ中継が行われなくなって久しいですがそれ以来、昔日のような人気はなくなり、観客を呼び込めなくなったのでしょう。
今はケーブルテレビで放映されていますが全国放送は行われていません。
NHK中継もやめる可能性も出てきました。
自業自得ですね。

 

琴光喜、負け金が※3000万円、度が過ぎています。稼いだお金を何に使おうが勝手でしょうが、何か許せない気持ちが湧いてきます。

※後日、大嶽親方の肩代わりと報じていました。
相撲人生一筋に土俵を打ち込めなかったことと思います。取り組み中も賭けが気になっていたのかもしれません。
ここに至って、外人力士の方が目標を定め真剣に土俵に取り組んでいた事を示し、強いのが当然という気がしました。

 

現在、関わった力士の調査をしている段階ですが、クロとされれば力士生命は閉ざされる可能性大です。
自己申告で他の賭博、花札、賭けゴルフ、麻雀、チンチロリンなどした力士、親方もいるみたいですが、この程度の博打、やっていないと手を上げられる人がいますかね。
記者会見で質問するマスコミ関係者にも、そのついでに賭博調査して見てはどうかと、会見を見て感じたことです。

 

鬼の首でも取ったかのように振る舞い、高飛車な姿勢で質問する態度には我慢ならない面があります。
イマイチ気に入らないのがその連中です。
その所属するマスコミ関連会社の社長は、自分のところの社員を調べてみてください。
まずは間違いなく居ると断定できます。
全員がしていないとなれば、傲慢な態度で質問するのも我慢しますが、もしそうでなければ、少しは謙虚な態度で会見に臨めと言いたいです。

相撲協会、7月場所開催できるでしょうか?
どうなりますか。

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