ジャーナリズムに反した捏造記事

「国益に反して何が悪い?」池上彰が朝日叩きとネトウヨの無知を大批判!と、ネットニュース記事にありました。

記事を読んでいくと、池上氏が曰く「・・・〈今回、一番私が違和感を覚えるのは、「国益を損なった」という言い方です。極端な言い方をすれば、メディアが「国益」と言い始めたらおしまいだと思います。〉

〈これが国益に反するかどうかと考え始めたら、いまの政権を叩かないのが一番という話になるわけでしょう。それでは御用新聞になってしまう。私は、国益がどうこうと考えずに事実を伝えるべきで、結果的に国益も損ねることになったとすれば、その政権がおかしなことをやっていたに過ぎないと思います。〉・・・」ネット記事より

この論理を読んで、違和感を感じます。

結果として国益を損なった原因は、朝日新聞のジャーナリズムの姿勢に関する問題でしょ!

ここで議論されるべきは、捏造報道であって、「私は、国益がどうこうと考えずに事実を伝えるべきで、」と話している様に事実/ファクトを伝えていないから、朝日新聞が非難を浴びているのです。

この記事を読んだ時、違和感を覚えたのはその点なのです。

戦後ある時期、オピニオンレーダーと自負し、インテリぶった進歩的文化人と呼ばれた人たちの何等、思考的に変わりがない印象が浮かんできました。

この程度の論理思考でテレビで意見言われたら、情報弱者と言われる世代が間違った考えに誘導されてしまうのでは!

「国益が損なわれた」は結果であって、朝日新聞が捏造報道をしたことが問題視されなければなりません。

ジャーナリズムとは・・・

「・・・報道(ほうどう、英: Report)とは、ニュース・出来事・事件・事故などを取材し、記事・番組・本を作成して広く公表・伝達する行為であり、言論の一種である。報道を行う主体を報道機関という。報道の媒体をメディアと呼ぶ。

報道は社会的に非常に大きな力をもっており、「立法」「行政」「司法」の3つの権力にこの「報道機関」を加え、「第四権力」とも呼ばれる。

ジャーナリズム(英:Journalism)とは、日本以外において報道姿勢、報道活動、報道機関やその業界のことを総括した意味をもつ言葉である。

報道における取材(しゅざい)とは、報道対象の事実を確認する行為で、報道機関は原則として所属する記者の取材に基づく記事を報道するが、国外など遠隔地で発生した出来事は、通信社などの配信する記事によって報道する場合もある。この場合、記事の頭に「○日ニューヨーク共同」のような形でクレジットが入る・・・」

ここでいう、捏造報道したうえ、取材をせず事実を確認せず、30年に渡り嘘を垂れ流ししていた朝日新聞はメディアとして資格なしと非難しているのです。

論点はここにあり、国益云々ではないのではと思います。

ジャーナリストとして視点をずらさない様にしてください。

2014111909300000.jpg表紙の帯に・・・

大内兵衛、桑原武雄、小田実、本多勝一、都留重人、家永三郎、長洲一二、和田春樹、石橋正嗣、加藤周一などなど・・・・他多数

 

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