武道と神道

私は、大学時代部活で合気道を経験しました。
昭和40、1年頃、新宿若松町にある本部道場で開祖植芝盛翁を間近でお会いする機会を得ました。大学の合気道部での参加でしたから講習会だったと思われます。

今振り返れば、合気道の理念を説明されたのでしょうが、伊弉諾、伊弉冉と神々の名が出てきたことが強く印象に残りました。

後に開祖の自伝を買い求め、読むと大正9年に大本教に入信、出口王仁三郎師に師事しその教えから神道の知識を学んでいます。

また、大学の先輩の弟さんから頂いた開祖の講話テープを何度も聞いて行くうち「記紀」が原点になっていると確信しました。
このテープでよく使われた言葉が、「言霊」「皇祖皇宗の御遺訓」です。
そんな影響から教化資料「中朝事実」の古本を買い求め、そして現代訳の本も求めました。


因みこの本は乃木希典将軍が殉職される前に124代昭和天皇にお読みくださいと渡された本です。

 


合気道は、開祖の個人的体験から神道と強く結びついています。
しかし、開祖が合気道の理念を説く時、神話の世界に「人格形成」「和合」を導き出しているのでしょう。

この本は現在、大本教で使われている教本(3年前先輩から贈呈)ですが、読むと開祖の講話テープで聞いたことが網羅されています。
開祖が強く影響を受けた事が分かりました。

剣術には、香取神道流、鹿島神流、鹿島新当流など神社の名を冠した流名があります。
私が居合で通っている道場「智道館」には「香取大神宮」「鹿島大神宮」の掛け軸を掛けています。
両神社は武の神を祀っています。
大竹利典著「無形文化財 香取神道流」に拠れば、
「・・・千葉県佐原市香取にある香取神宮は、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)を御祭神として奉祀する名大社である。経津主大神のまたの名は、伊波比主命(いわひぬしのみこと)と称される。御創祀は神武天皇十八年と記録されているから、およそ二千六百年前にさかのぼる。経津主大神は皇祖天照大神の御命令をうけ、鹿島の大神よ共に出雲の国譲り大国主命と御交渉され、円満理にその国土を皇孫に捧げ奉られしめた。さらに国内を巡行して荒振る神々を御平定なされ、我が国体の基をお築きになり、又東国開拓の大業を成し遂げられたのである。・・・」

古来より神道と結びついた武道にはその高遠な精神が基底にあり武術・武道が人格形成の術・道として育まれたのでしょう。
これは日本独特の現象ではないでしょうか?
3年前から居合の稽古を再開しましたが、インターネットを見ると多くの外国人が修行されている事実からも、その高遠な精神を理解し学ぼうとする証左と思えます。

それなのに現在の日本人は外国の人達より修行概念が薄くなっているような気がします。
遠い存在であるがゆえに外国の人は憧れをもって臨んでいるのでしょう。

この本には白光真宏会の会員である高橋英雄氏が開祖の言葉を口述としてまとめた本でありますが、
「△奇霊(くすみたま)、荒霊(あらまたま)、◯和霊(にぎみたま)、▢幸霊(さちみたま)」なる言葉が書かれていました。開祖の口述の説明と違う解釈をしている文献がありました。神道と日本人 金属焼付塗装専門|有限会社フジックス

次の記述でその意義を深く感じたのです。
明治神宮武道場「至誠観」第三代館長荒谷卓氏の言葉です。
「(武道の)試合が終わったと、荒魂と和魂がちゃんと入れ替えて、それからまた協和状態に戻る。日本の武道では勝者にこそ、この精神が必要です。(スポーツなら許される)ガッツポーズが、日本の武道ではなぜ見苦しいのか、というと、興奮が収められない人は、気鎮め(鎮魂)が出来ない。ということを意味しているからです。やはり武道でも、試合や稽古の前後には必ず黙想をやり、呼吸法を使って気鎮めをして、腹に落としていく。興奮した精神状態をぐっと腹の下に落としていくのです。‥‥中略・・・実際に、武道の『決死の結び』の精神性を社会に生かしてみるとしよう。その社会では、自己犠牲をいとわない、自己超越的な社会貢献がさらに大きく実現するであろう。まさに、『自己犠牲の精神』そのものが、日本の『武士道精神』の根幹にあるからだ。
ところが、GHQによって『武士道精神⁼軍国主義』と洗脳された過去の日本人は、この肝心な日本の長所を断ち切ってきた。・・・」

この方も占領政策で連綿と繋がっていた神道に裏打ちされた日本民族の精神が断絶されたと思うのでしょう。

私は合気道を通じて開祖から「祭政一致の本義」「皇宗皇宗の御遺訓」など古来から続けられている宮中行事を日本人は大切にしないといけないと思うようになりました。

日本人、本当に覚醒しないと先人たちが築き上げた大和の国「日本」が外来種によって消されてしまいます。
また、現在、選んだ国会議員にもそのような大和の国「日本」を壊そうとしている人達がいることも知らなければなりません。

 

 

 

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