昨日の昼前、メールの着信音が鳴り、開いてみると稽古仲間の訃報、名を読んでさらに驚きでした。
発表会当日、12時前に会場に着くと路上に救急車が止まっていて、ひょっとしたら仲間の誰かが具合悪くなったのかなと思う程度で気に留めずにいたのです。
メールを発信したと思う人に電話したら、会長でしょうと言われたが、様子を聞くことが出来ました。
それでも、唐突な出来事、気持ちが落ち着かず会長へ電話、仔細を知ることが出来ました。
亡くなられた方女性、当日の2日前稽古の後、5、6人で居酒屋で懇談したばかり、わたしの隣に座りお互い楽しく話し合っていたのでした。
私と知り合った時の話を楽しくされていた言葉が耳に残り、訃報に接して「本当か」と。
3年ぐらい前になりますか、休憩時間の時煙草を吸っている私の所へ来て、携帯電話が通じないのは「どうしてと」聞いてきたのが始まりでした。
使い始めだったのでしょう、操作に不慣れで起きたミスでした。
私、彼女をからかい、恥ずかしそうな顔していました。
それ以来、折に触れ唄い方などについて会話を持つようになり親しくお付き合いさせていただいていました。
その時を思い出しながら酒の席で懐かしそうに、そして楽しかったのでしょう、「恥を忍んで聞いたのよ」と笑顔で語っていました。
未だそんな新しい記憶が残っている内の訃報です。
その笑顔が思い出され、驚きと悲しみの感情が湧くのだと思います。
先生にも話しを聞こうと思い夕方電話をしました。
先生、当日自分も体調が悪くロビーで休んでいると、彼女が苦しいと訴え、気持ちが悪いとトイレに駆け込んだとか、そして自分で救急車を呼び病院に向かったそうです。
病院では検査の段取りをしている最中に息を引き取ったとの事。
先生が言うには、リハーサルでは上々の仕上がり、先生もいいねと褒めて本人はヤル気満々だったようです。
それはそうです、一年かけて稽古した課題曲、それが本番で発表できずじまい、無念だったでしょう。
彼女、このプログラムで出番を確認した事でしょう。
折に触れ、唄い方などいろいろとお話をした間柄、上手になりたい思いで稽古に励んだ気持ちを汲むと無念だろうと思います。
今思えば、愛想無しの私に声を掛けてくれた事ありがたく思います。
彼女もそんな私を嫌がらずに居ていたと思えるのは、酒の席でも隣同士になってよく話しをしました。
そんな仲間を失うことは悲しいですね。
私より若いのに、なんで、なんでと思うばかり。
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