ある日、本社工場の作業場で、取引先の社長さんがある作業をしていました。
目があって手招きされて、近寄ると冗談を言うので、返答で「何をしているの」と訊きました。
当社の 担当者から連絡があって、ダイカスト製品にバリが出ていると言われ、その修正作業をしていると言うのです。
製品を確認すると、一ヶ所同じところにバリがあるのです。
塗装後では不良になってしまうので、とらなければなりません。
「なぜ、バリが出たの」と訊くと、「金型が痛んでくると出やすくなる」と教えてくれました。
当社、主にダイカスト製品、アルミ、亜鉛、マグネを扱っていますが、金型、ショット数により寿命があり金型を更新しなければならない時期になると起るのです。
製品の仕上がりを工程前に確認作業があるのですが、今回は前処理工程後に不具合が分かったのです。
作業しながら、立ち話、「大震災の影響はなかったの」と訊かれ、「取引先の工場が津波の被害に遭い、マシンが流され生産不能になった仕事があり、その仕事中国に生産移管された」と話しました。
社長さんとは、大学が同じなので、気さくなお付き合いをさせて頂いています。
話しは続き、彼が「家の近所の電線メーカーが忙しそうだ」と言うのです。
大震災で電線需要が起きたためにその影響なのでしょう。
震災で仕事が無くなる会社、その反対で増える会社と影響は様々なようです。
敗戦後と同じように、公共工事関連の会社は復興作業のため今後忙しくなることが予想されます。
甚大な被害をもたらした今回の大震災、テレビ報道されていますが、地域的には限定され全域に亘っての報道は無理なようです。
被災の影響で、取材に行き難い場所も多くあるのでしょう。
恐らく被災の全貌を報道するのは大変な事と思いますが、出来れば事実を知るためにも様々な地域に出向いて取材してもらいたいものです。
当社、ホームページを作成依頼した会社が岩手にあるのですが、
そこの社長さん、震災直後から地域の仲間とともに被災者支援の活動に参加していました。
本当の意味でボランティアですね。
休日などを利用し、被災地に出向いて炊き出しをしています。
その様子を次のように伝えてきました。
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5月15日(日)に岩手県宮古市の愛宕小学校に避難されていらっしゃる方々に
いわてまち焼きうどんの炊出しに行ってきました。
その状況をブログに投稿しました。
避難所の中にも配膳で入りましたが
長居できるような空気ではありませんでした。
仮設住宅も建設中でしたが、あくまで仮設住宅なので
今後の不安は尽きないのでは思います。
宮古港の魚市場とその周辺も瓦礫撤去はまだ進んでおらず、ほとんどそのままの状態でした。
警察車両も駐車しながら監視している状態が続いている様でした。
確認作業が進んでいないか、被災者からの同意が未確認なのでしょう?
今後どのような復興計画が策定されるのでしょうか?
道のりは遠く感じますが、始まれば早いのではと思います。
5月28日(土)は宮城県石巻市で炊出し予定です。
5月29日(日)は復興市もありますが
我がいわてまち焼きうどん連合歓隊は販売はせず28日のみで日帰りします。
愛Bリーグの正会員に昇格しました。
今年は11月11日(金)、12日(土)、13日(日)の3日間
第6回B-1グランプリの姫路大会(B級グルメの全国大会)に参戦予定です。
会計を引き受けましたので、今年は本業以外に活動することが増えそうです。
>>
このように、地域の人々が手を取り合って被災地支援の活動をしています。
今回の大震災では甚大な被害を蒙りましたが、人々の繋がりが大切なことと改めて気づかせたと思えるのです。
相互扶助、助け合い、向こう三軒両隣の精神ですね。
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