夕方、テレビ番組で「フーテンの寅さん」映画が女性に人気が出ていると報じていました。
女性専門雑誌でも特集が組まれるほどだそうです。
ある集まりがあって、スクリーンにその映画が映写されている様子も紹介されていました。
番組では、ある独身女性(30代)にインタビューしてその人気の理由を明らかにしていました。
大きな理由として、現代社会で働く女性の孤立感があるようです。
映画に出てくる場面は下町人情にあふれ、事あるたび「寅さん」を取り巻く人達と騒動となり様々な問題とかかわる物語に惹かれているようです。
そんな世界が羨ましいそうです。
自分にないもの(人との関わりが薄い)が、そこに描かれている世界にあるからなのでしょう。
その女性、映画に出てきた「お天道様が見ているよ」の言葉に大いに関心が湧いたそうです。
恐らくその言葉を知らなかったのでしょう。
映画でその意味を知り感動したのだと思いました。
この事から、私が日頃から感じていたこととダブってくるのです。
昔から日本人が大切にしていた「道徳律」の一つなのに、親が教えていないからわからないのです。
私など親から、「悪いことしてもお天道様が見ているから」と躾けられました。
人が見ている見ていないにかかわらず正しい行いをしなさいと教えたのでしょう。
今時の親、躾にこの言葉を用いなくなっているから知らないのです。
日本人の心の変質を見る思いがします。
作業前のミーティングで、若い従業員が知っているかどうかその話をしてみると案の定理解できませんでした。
「太陽です」と答えられた青年がいましたが、その意義は分かりません。
他の青年に漢字は分かるかと聞くと、「お天照さま」と答える始末。
太陽の事がが出たので、他のものに「天照大御神」を知っているかと聞くと、「知りません」と返事、日本の精神文化「神道」についても無知化している有様です。
20代から30代の青年たちです。
そんな世代の親は戦後生まれでしょうし、戦後教育の在り方も影響しているのでしょうが大切な事が伝えられず、言葉が死語化していくのが残念でたまりません。
ブログで何度も伝えていること、「克己」はその最たるもの。
最近だと就職斡旋のため当社に訪れた職業訓練学校の先生、40代前半の大人「克己」やはり読めません。
情けなくなります。
大阪橋下市長、東京都知事石原氏が教育改革を連携して推し進めると報じていましたが期待したいです。
捕捉
前に一度紹介していますが、改めて神話の意義として一篇の詩をご紹介します。
「日本の姿」
劍を棄てた
それでいゝ
劍を棄てゝこそ
眞の日本の姿がひかる
神話は神話だ
それでいゝ
神話に宿る魂に
眞の日本の姿が光る
三千年の歴史が汚れた
悲しむな
これから作る永い歴史に
眞の日本の姿が光る。
『權威』 後藤静香著より
出版は昭和21年7月
戦後の荒廃した時代、励ますために書かれた詩集です。
こんばんは。
社長のブログは素晴らしいです!
「お天道様が見ているよ」とは道徳の極めつけだと思います。
「口」が建前だとすれば、「行い」は本音であり、人間の正体です。
常に正体を見ているんですね。
「壁に耳あり障子に目あり」という諺も思い浮かびました。
今晩は、シンさん!
コメント有難うございます。
>社長のブログは素晴らしいです!
そのまま、評価をお受けします。
一人でもそう思ってくれることは、私にとって嬉しく思います。
なぜかと言えば、「日本人の心」が母から聞いたこと、又付き合いから知り合った人たちから聞いた事などと摺り合わせして変質したと感じるからです。
もう一度、日本人自身が向き合って自身に問い詰める問題と思うからです。
今、見失っている日本人が「日本人とは」と思いをいたす時期に来ています。