原発の是非

東日本大震災で、福島原発が破壊され放射能漏れがおこり、福島に多大な被害をもたらしています。

このことにより、中部電力浜岡原発が停止に追い込まれました。

3ヶ月間経ちましたが終息せず、今も放射能漏れが続いています。

これが原発の是非の議論を活発にさせています。

 

テレビ番組では、原子力発電が今日いたるまでの経緯を放送していました。

原子力発電を推進した元首相中曽根氏が紹介され、戦後間もないその時の時代背景を交えながら経緯を語っていました。

戦争に負け、日本は占領政策のために一時期、航空機などの製造は禁止され産業、科学技術が停滞し、当時のリーダーたちはこのままだと日本は 4等国の農業国に成り下がってしまうと真剣に考えていたようです。

 

このことは当然と思えるのです。

当時、今でもそうですが先進国は産業技術を駆使して工業国として繁栄を果たしています。

これからもこれは変わらないと思います。

ですから、当時先端技術として認識されていた原子力技術を導入する強い気持ちがあったのだと思います。

当時のニュース映像から盛んに原子力発電のPRをしていたことが見て取れます。

鉄腕アトムの漫画の登場が平和利用のイメージ推進にも役に立っていると報じていました。

アトムのエネルギーが原子炉だった事で。

戦後、飛行機を造られるようになってできた航空機がYS-11、私の記憶にあります。

 

この頃から日本も工業国として成長をしていきます。

造船も盛んになり、タンカーがたくさん建造され10万トンクラスが何隻も建造されました。

日章丸もその中の一隻です。

考えてみれば、戦艦大和、武蔵を建造した日本、その造船技術は素晴らしいもの、

それに比べれば簡単なものだと思います。

 

産業が息を吹き返してきたころ、東海村に原子炉が建設されます。

昭和32年に記念切手が発売されました。

それから50年以上が経ち、日本には約54基が稼働し、約5000万キロワット供給しています。

※出典「原子力・エネルギー」図面集2011

 

原発をすべて停止すれば、日本の産業は大混乱、現実的にはそれはできません。

ドイツでは福島原発破壊を受け、廃止を閣議決定としました。

2022年までには全廃の方針、それにとって代わるものの見通しがあるのでしょうか。

色々な発電方式はあるのでしょうが、コストにも影響が出てくるでしょう。

原子力にとって代わる効率的な方式はないのでしょうか。

 

翻って、ドイツが全廃してもフランスが継続していれば、やはり危険があります。

まして、ドイツはフランスから電気を買っています。

結果的に、自国には危険なものはおかず他国でやってもらえばとの図式にもなります。

現実を見据えた議論が出るのは間違いないこと思われます。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

スタッフ募集中です

過去の社長ブログ

最近のコメント


→社長ブログを見る

follow us in feedly   RSS