塗装屋の醍醐味(その1) フォノイコライザー ツブ塗装

昨年9月中旬、山梨の方から問い合わせのメール、
「信号部筐体およびカバー、信号部フロントパネル、電源部筐体及びカバー
以上3点の焼き付け塗装と、4面のシルク印刷の見積をお願いします。」という内容で。
図面から察して、音響機器装置と分かりました。

見積りの依頼、シルク印刷、塗装をメールしましたが、塗装だけの注文との事。
後日、千葉の会社から筐体、カバーが送られて来ました。
銅板で厚みが2㎜、カバー、筐体にしては特別の仕様と感じました。

設計担当者の意図があるのでしょうが、銅板で厚さが2㎜となると重く感じました。
塗装するに当たり、注文主の方が当社に来られて、塗装の仕様の相談、「ツブ塗装」をして欲しいと頼まれました。
初めて耳にする言葉、どんな模様を聞くとサンプル品を送りますとの事、送られてきたサンプルの写真です。

職人はこれを参考に「ツブ」模様を出す要領を掴むために一度試してから本番となりました。
部品のカバー、筐体に黒半艶塗装し、筐体にはさらに模様だしの「ツブ塗装」です。

天面にツブ模様、そして側面にも出す。

当社、模様塗装としてレザートーン塗装、レザーサテン塗装、ハンマートーン塗装、縮緬塗装、ラッピング塗装等など手掛けていますが、「ツブ塗装」は初めての経験、模様としては、どうかと?思いましたがお客の依頼に副って行いました。

塗装した製品を宅急便で届けることに、翌日お客さんから電話で出来栄えに「満足している」喜びのお言葉、
普段の会社対会社取引とは違い、個人の場合、奇麗になったと御礼の言葉を頂きます。

そのたびに塗装の意義、付加価値を再認識する次第です。

これぞ、塗装屋の醍醐味。

後日談、依頼主から電話、知り合いにこのフォノイコライザーで知人にレコードを聞かしたところ素敵な音なのでそれが欲しいと言われたそうです。

これを造った技術者の腕がいいのでしょう。

そして塗装の注文がありました。

 

 

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