戦前の世界地図帳(領土について)

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尖閣諸島で中国漁船が、国境侵犯して海上保安庁の監視船に体当たりし公務執行妨害で船長を逮捕する事態が発生しました。

 

何故かこの一件で、子供の頃家にあった戦前の世界地図帳を見た記憶が蘇ったのです。
恐らく「領土」が思い出させたのかもしれません。
昭和30年頃のことと思います。敗戦から、10年ほどしか経っていない頃で、親父かお袋が教科書として使っていたのが残っていたのでしょうか。
戦前の地図ですから、日本国の領土は、台湾、朝鮮、樺太、北方4島など領土として示すために赤く塗りつぶされていました。
事務所の壁に貼っている今の地図も同じように赤く塗りつぶして日本国を示しています。
小学校で習った地理、地図と比較して戦争前、日本は広い領土を持っていたことを知り、戦争に負けたので獲られたのだと理解していました。
当然、子供ですから政治向きの視点はないのですが、負けなければこんなに広い領土があったのだとの思いは起こりました。

 

その後の経緯は、日本政府中国の脅しに負けて釈放しましたが、罪を犯した中国から損害賠償請求される始末。一日本人としてこんな侮辱的な扱いをされて情けなくなるし、当事者の民主党政府、各閣僚は本当に日本を守る気があるのか疑いが湧きます。
仙石官房長官の説明を聞いても、中国に諂い毅然とした態度が見られず、男子たる気概が見えないのです。
どの時代も「守る」行為は男の務め、男の資質の第一条件です。
今思えば、民主党の国会議員が小沢幹事長を筆頭に、大挙して中国の胡錦濤首席に会いにいっています。
握手し記念撮影を、各議員が嬉しそうにしていたのを思えばその諂う態度、ある程度理解できます。

 

今、日本は固有の領土をロシアに不法占拠されています。
択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島です。小学校、中学校、高校と学年が上がるにつれ多少なりとも知識が増え、4島は旧ソ連に不法にとられていることを知ります。
返還を求めつつ、いまだ還ってきません。
ロシアは2島返還で妥協案を出していますが、政府どのように対応するのでしょう。
それに韓国が自国の領土と言い張っている島根県の竹島があります。
それと、中国が尖閣諸島を自国の領土と言い出して、今回の事件を起こしました。
これらの領土が侵入されているにもかかわらず、なぜ今日までに至っているのでしょうか。

 

今回の事件で、思い出したのがイギリス、アルゼンチンのフォークランド紛争です。
地図を見ると、アルゼンチンのそばにあります。
どうしてそれがイギリス領なのか詳しくは歴史を紐解けばわかるでしょうが、
やはり、大航海時代から始まった西洋諸国の領土拡大争い、分捕り合戦の帰結でイギリス領になったのでしょう。
覇権争いの時代です。当時イギリスが武力で勝ち取ったのでしょう。
地理的状況を見れば、アルゼンチンの領土と思える場所にあります。

 

1983年3月、アルゼンチンがフォークランド諸島に侵攻し、それを受けてイギリスはすぐさま、戦争に向け準備を進め、豪華客船エリザベスⅡ世号を使ってフォークランド諸島に向け兵隊を送ります。
戦況は当初アルゼンチン有利で展開しましたが、イギリス軍が劣勢を跳ね返し勝利します。
アルゼンチンがこの紛争を起こした背景には、国民の不満を外に向けさせる目的で起こしたと報じていたと思います。

 

当時のサッチャー首相、「鉄の女」と言われるだけあって決断も早いし、領土を侵されて領土を守るという国家的優先事項、海賊国家と揶揄されますが、さすが「陽が沈まない国」と言われる大帝国を築いた国と思いました。
国を守るということは主権が侵されれば実力行使を以て臨まないと守れない例の一つと感じます。
あるテレビ番組で、その決断に至る経緯をある評論家はこういっていました。
「サッチャー首相がイギリス女王に相談に赴いたとき、女王はおやりなさいと即断、寅年だけのことはある。」と。

 

余談ですが後に、この紛争でイギリス空軍が持っている垂直離着陸できる戦闘機ハリアーが大活躍したことを知りました。
この戦闘機かなり前(1960)から開発されていた、何度かその様子をニュースで見る機会がありました。年代から言って、最初に見たのが映画ニュースだったでしょう。
ヘリコプター同様に飛べるなんて凄い戦闘機だなと思いました。
ただし、操縦がかなり難しく多くの訓練を必要としたようですが、コンピュータの発達により操縦性能が格段とよくなったそうです。
なんといってもその利点は、滑走路が不要であることだそうです。

 

翻って、尖閣諸島の中国漁船侵犯に対してとった日本政府は中国の言いなり、
政治家の務めの第一義、「国を守る=領土を守る」姿勢が欠如、なんでこのような政治家を出てきたのでしょうか。
選んだ国民にも責任があるのでは。
それと国防ということに関して、戦後日本人が理想的になりすぎて、国際社会の現実に目を背けていた面があるのではないでしょうか。
北朝鮮などはミサイルを日本向けているとも言われる状況下でも。
第二次世界大戦が終わって、間もなく朝鮮戦争が勃発、インド・パキスタン戦争その後ベトナム戦争、その間中東でも戦争があり、戦後65年の間、世界各地で戦争は起きています。いまアフガニスタンでも起きています。
そんな国際情勢の中、四方の海に囲まれている日本、「対岸の火事」くらいの認識で今日まで来たのでしょう。
国境が陸続きでない事も影響しているように思えます。

 

中国の横暴な態度がはっきりしたわけですから、今後国防というものを真剣に考えないとやられます。
ビジネスも中国に偏りすぎていると、今回のように足元を見られて脅されます。
ビジネスの偏りを是正するのも国防の一環ととらえる必要があります。
レアアースと言われる鉱物資源を今回の件で知りました。中国は対日本に対し輸出をしないと脅しをかけました。
WTOに反する行為、これを知り高校時代の先生が教えてくれた事、再び想起しました。
「中国の歴史を見ればわかるが、中国は約束を守らず、ウソをつく」と言った事。
国が度々変わるから、その都度今までのルールが変わり約束が反故になってしまうからと教えてくれたと思います。民衆は国に裏切られる体験がそうさせるのでと考えます。
こんなやり方したことで、中国は国際社会では信用失墜し、いずれ自分たちに火の粉が降りかかってくることを知るでしょう。

 

石原知事、「やくざと同じ」と怒り、安倍議員は「9・24は日本にとって屈辱の日」と言いました。
国を守るということは政治家だけで、やれるものではないのです。
国民一人一人にその任があることを忘れてはいけません。
この点が、今の日本一番欠如している点ではないでしょうか。
日中友好と言いながら、反日教育を推し進める中国、できるわけもなく今回のように友好な態度はないのです。
今回の事件でわかるように敵対している相手と見合う付き合い方をしなければ。
せめて、戦後地図が塗り変って狭くなった日本国領土を守れなかったら、昔でいう「国体護持」国家主権を失うことになります。そうなると国民一人一人の主権、主体性まで失うことになるのです。覚悟を持たねばならない時代を日本は迎えようとしています。

コメントが 4件あります

  1. 米の祝福さんより2010年10月6日8:15 PM

    社長、ご無沙汰しております。
    今回の尖閣諸島の事件、非常にショックを受けました。
    現政権のなんと意気地の無いことか!というよりも、あのタイミングで釈放したら
    相手がつけあがる事など誰でもわかることなのに...人との折衝などしたこと
    ないのでしょうかねぇ。
    >国民一人一人にその任があることを忘れてはいけません。
    仰る通りだと思います。私自身も何か行動に起こさなくては、という焦燥感に
    駆られましたが、何も起こせずじまい...意気地無いですねぇ。
    ところが実際に行動を起こした人々がいるようです。

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101004-00000079-scn-int
    『渋谷の「尖閣デモ」海外では多数報道されるも、日本のメディアは全く取り上げず』
    2600人以上もの人が参加したデモであるにも関わらず、確かにニュースなどでは見かけなかった気がします
    (報道されたものを見逃している可能性もありますが)。
    マスコミには、しっかりと真実を伝える努力をしてもらいたいですね。

  2. 上野2010年10月6日8:59 PM

    米の祝福さん!
    コメント有難うございます。
    デモが有ったのですか。
    ある意味「ほっと」しました。
    早速、記事を読みました。
    外国の報道機関が取材をし、情報を発信したのに、
    日本の報道機関はせず。
    誰が見ても、おかしいことですね。
    報道に従事している人たち、
    ジャーナリズムの精神を持ち合わせていないのでしょうかねぇ~。
    責務を忘れているとしか思えません。
    テレビ会社など報道関係者に問いただしたいという、
    衝動に駆られます。
    また、ご意見をいただければと願っています。

  3. 小ハセガワさんより2010年10月7日10:07 PM

    遅ればせながらコメントさせて頂きます。
    戦前の世界地図といえば「現在の独立国」が、どの位しかなかったのか?と言う点が
    最大の論点ではないでしょうか?
    日本は台湾、樺太、沖縄、朝鮮(これは不要)を失いましたが、その代りにアジア各国が
    結果として独立するキッカケを作ったのは良かったのではないかと私は思います。
    かつて大空のサムライと呼ばれた零戦パイロット・坂井三郎氏が海外メディアからの質問に
    ついての回答が非常に痛快で良いです(うろ覚えですが主旨は合っているかと)。
    海外メデイア:「日本が戦争したことによってどの様な結果(被害)をもたらしたのか?」
    坂井三郎氏:「国連に加盟している国の数を数えてみろ! 当時は50数カ国しかないのに
          今は何カ国ある? 170カ国だ(当時)。それだけでも意味があるだろう?」
    詳細は省かせて頂きますが、これだけで充分かと。。。
    確かに当時の日本の行い全てをヨシとする訳ではありませんが、少なくとも現代の日本よりは
    良かったのではないかと思います。
    また、尖閣諸島問題については、米の祝福様のコメントにもありました通り、私も日本の
    マスコミは本当におかしいと思いました。
    実は以前からはネット愛好者(笑)には知れ渡っているのですが、意図的に操作されている
    フシがあります。
    10月3日の時点で下記の話題・記事などが取り上げられています。
    しかも、その日NHKでは韓国のアイドルグループを記事に報道していた模様です。。。
    (ブログ記事元が元なので、多少控え目に見て下さい)
    【「尖閣渋谷2600人デモ」 海外メディアは大々的に報道 日本のマスコミは…全く取り上げず 】
    http://wwwnews1.blog34.fc2.com/blog-entry-1113.html
    【尖閣渋谷2600人デモ、ついに中国でも報道 これで報道していないのは日本マスコミだけに】
    http://blog.livedoor.jp/newskorea/archives/1313631.html
    【「NHKなどの日本のマスコミ、中国・韓国に乗っ取られてる」…海外サイト 】
    http://blog.goo.ne.jp/pandiani/e/0df9e71f76f2812e14a922f08464445f
    その他、参考サイト
    http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/
    またの機会にでも、お話させていただきましたら幸いです。

  4. 上野2010年10月7日11:34 PM

    小ハセガワさん。
    コメント有難うございます。
    仰る通り、そういう論点がありますね。
    でも、どういう訳か地図が思い出されたのです。
    戦後、次々と植民地支配を打ち破り独立国が
    出現しましたからね。
    >実は以前からはネット愛好者(笑)には
    知れ渡っているのですが、意図的に操作されている
    フシがあります。
    知り合いから、マスコミ報道に偏向があると、
    数例を聞いていましたが、今回の一件でよくわかりました。
    日本人の血が流れている者にとって、
    看過できないことです。
    ですから、米の祝福さんもコメントを
    寄せてくれたのだと思います。
    また、いろいろ教えてください。

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