今回は、お預かりした塗装サンプル品を届けるために出向いた時の出来事でした。
丸太造りの建物、喫茶室の扉空けて「こんにちは!」ご挨拶、事前にお伺いする時刻を伝えていたので、待ち構えていたようです。
どうぞお座りください、コーヒーがを出ししますからと一言、ドリップ式のコーヒー、ちょっと濃いめですがとブラックで飲んでみると珈琲、独特の苦味を味わえるものでした。
それから、預かっていた塗装サンプル品を返して懇談となりました。
そして、喫茶室の片隅に調度品が目に留まりました。
これ!蓄音機?
「そうです」との返答!
「わぁー!見るのがひさしぶり、オヤジの叔父の家で※見て以来65年ぶりくらいだー、聴かせてくれませんか」と頼み込んだらいいですよと快い返事、聴かせてもらいました。
※私が観たのは卓上式とでも言った方がいいのか、箱型の物でした。昭和27,8年の頃です、高級品だったのでしょうね1
蓄音機、イギリス製70年前ほど製品、アンティークとしても価値があるのでしょうかと聞くと、そんな市場もあり買い付けたと言っていました。
いよいよ聞く準備、
あの日本ビクター商標、「His Master’s Voice」HMVと呼んでいました。
日本ビクターが真似たのか?
針の装着です、店主音響の専門家らしく丁寧針の説明を、
先ずは鉄製、そして、
竹製、使い終わるの専用のハサミで先端を切り取り使うと説明受けました。他のサボテンと刺、やすりで砥ぎつけて使える様にするのだそうです。
「知らなかったな~」。
レコードはあの有名な「ルイ・アームストロング」、デキシーランドジャス、蓄音機独特の音色を響かせます。
旧いレコードもあり、店主であり、音響機器メーカーのエンジニアのキャリアを知る思いです。
鉄製の針、デジタルマイクロスコープで先端の状態を見せてくれましたが、写真で示すように使わないとこのように尖がっているのですが、一回聞くとその先端がすり減っていました。
聴くたびに針を交換しないとレコードを痛めてしまうと言っていました。
聞くたびに針は交換しないといけないようです。
「知らなかったよ!」
蓄音機、調度品としても精巧な作り、イギリスのクラフトマンの誇りを感じさせる出来栄え、日本も同じように匠と呼ばれる職人が造るものには工芸品以上の仕上がりを魅せますね。
昔の造りは丁寧だわ!
エンジニアとしての技量を証明する表彰状がそばに立てられていました。
10時時頃にお伺いして話し込み、時刻が昼前になったので辞去して帰る事に、入り口まで見送りに来て、店主から一言、
「あの青春時代、大学紛争時代でしたね。立場は違いましたがあなたが話された認識を持つに至った話も聞きたいものですと」話しかけて来るので、「こちらも経緯を知りたいもんです」と返事して再会を約束、今度は、知人にオーデイオマニアがいますので一緒に来ます話し、「お待ちしています」と、お別れしました。
蓄音機、生で聴いたのは60数年ぶり、興奮を覚えながら会社にと戻った次第。
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