製造現場を観るのが好きで、初めて伺う会社など現場を見せてとお願いするのが常なのですが、 ここ数年では、埼玉、東京の鋳造工場4社、そして埼玉県内にある板金工場数社などを見学してきました、今回も板金工場です。
新規の取引なので打ち合わせを兼ねての訪問でした。 車で1時間弱ほどかかる、さいたま市にある工場です。
訪問し応接室に通されると、壁に「教育勅語」が掛けられてありました。 今時のご時世に、「え~」思いつつ、「いいね~」と一言。 何故なら、前から私自身も関心を寄せていたからです。 子供の頃に耳にしていた言葉「教育勅語」、戦後占領軍の命令で修身教育が廃止され、それに伴い教育の指針であった「教育勅語」も教えなくなり、現在に至っています。
従って、お打合せした営業担当者がそれを掲げていると知った時は驚きでした。
私にすれば、とてもうれしく思える出来事、その意義を理解されている事が。
日本人として、感ずることがあったのでしょうね。 その方40代前半の年、戦後生まれでも知らない人が多いというのに。
私が関心を寄せるきっかけになったのは30代初めの頃、教育の荒廃、先生の質の低下などを感じていた頃です。
戦前、教師育成専門学校なる師範学校がありました。私の叔母、小学校の先生などはその教育を受けての教師でした。 生徒を子のように思い親身な気持ちで接してくれた思い出のある先生、生徒も親しくも接するが先生を敬う気持ちが持てた時代とのギャップ。
今は父兄がクレーマーとなり、子供は先生を敬わず、友達感覚、先生も自らを律する気持ちもなく、教育事務屋となって授業を作業としてこなしている印象を持つのです。 昔は先生も「教育勅語」を規範として育ち、先生という大事な職業に就く時、「聖職」との覚悟を持ってなっていたようです。
小学校の先生が言われた言葉「教師の仕事は自らを律する事が第一歩」、教導する側にはそれなりの人格を持たなければいけないと言いうことでしょう。
自律心を持つものと!
こんな状況が起こってきたのも、戦後の教育制度が改悪された結果と思っているところです。
戦前までの教育の規範であった「教育勅語」を会社に掲げていた事が強く印象に残りました。
打ち合わせを済ませ、工場内を案内してくれました。 先ず驚いたのはレーザーカッター、以前にも見ていますが、材料の保管、供給など全自動24時間稼働ができるとか。 産業技術の進歩は凄い! 紅色のハンマートーン塗装、模様が綺麗で出ていたので接写しました。 産業機械の進歩、目覚ましいものがあります。 見学最中、従業員さんも明るく挨拶、お声掛けがありいい気分でした。
帰り際、所持品を取りに事務所に戻ると、事務員さんがパンフレット「職場の教養」を読んでくださいとさらに1月号、2月号2部くれました。
明るい挨拶、お声掛け、「なるほど!」と思いました。
この話、社に戻って朝のミーテイングでこんな会社があるよと伝え、「教育勅語」の原文をモニターに映しながら説明しました。
知らない人がほとんどですので。
折角頂いたパンフレット、当社も倣ってこの教材を読んで聞かせています。
良い物を頂きました。
「教育勅語」、「職場の教養」のパンフレットから、戦後忘れ去られた「日本人のこころ」を学ぼうとの思いが伝わってきます。
いい会社だね~
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