今度は南シナ海で中国が

2010年9月7日中国漁船が尖閣列島領海侵犯して海上保安庁の巡視船と衝突事件を起こしてから10ヶ月ほど過ぎました。
日本は、中国の脅しに負けて、菅、仙石は中国漁船の船長を釈放し、船をすぐさま返還。
その後、衝突映像が流され、日本の弱腰外交が全国に知れ渡りました。
※加筆 産経2020.0908記事より。
「前原誠司元外相は8日、平成22年9月7日に尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件に関連し、自身のツイッターに「官房長官は総理の女房役。しかし、尖閣の中国漁船衝突事案に対する仙谷由人官房長官に対する筋違いの批判は、実情を知っている者として、ずっと心に引っかかっていました」と投稿した。

前原氏は産経新聞の取材に、逮捕された中国人船長の釈放を当時の菅(かん)直人首相が求めたと説明。「泥をかぶったのが仙谷氏だった」と明かしていた。
前原氏はツイッターで「今回、産経新聞の取材に応じたのは、仙谷先生に対する思いがあったからです。しかし、あの世に行った時、仙谷先生に叱られるかもしれません。『前原よ。墓場まで持っていかんかい』」とも投稿した。」。
日本国の政治家、首相にもなった人が「国を売った」、議員に選んだ選挙民責任を感じるべき。

 

その事件が、私を中国の動きに関心を持たせるようになり、その動向がなどが目が付くようになりました。
尖閣列島の海域の海底資源が欲しさに、中国が自国の領土などと主張しているのでしょう。
日本が震災で混乱している最中、台湾も言い出しました。
 中国はそれに飽き足らず、今度は南シナ海でもめ事を起こす始末。
「石油資源が豊富に埋蔵されている南シナ海で中国と近隣諸国との緊張が高まっている。ベトナムは同国の地震探査船を中国が妨害したと非難、これに対し中国は近隣諸国に対し、係争地域で許可なく原油を探査するのを止めるよう警告した。
一連のベトナムの探査船と中国の監視船との衝突のほか、中国とフィリピンとの間でも非難の応酬が続いており、南シナ海の安定をめぐる懸念が最近数カ月間強まっている。」ネットニュースより。
大国の領土拡大策の一環で、資源を獲得するためにも有利に展開させることがその目的なのでしょう。
経済の発展にも欠かせないエネルギー資源、近隣諸国も負けられないでしょう。
その点、日本など違い外交的に負けておらず、堂々と正面から主張して一歩も譲ってないです。
中国には、このような対応が必要なのだと感じます。
ベトナムは社会主義国家、思想を共にする国、それなのに中国は自国のエゴでトラブルを起こすのです。
本当に、勝手なお国です。
日本はベトナム、フィリピンの対応を見習うべきです。
子供の時分、領海は3海里と記憶にありますが、調べたら1982年に「国連海洋条約」がつくられて、12海里が領海と決められています。
 この時、あわせて「排他的経済水域」も決められたそうです。
どういう事かと言うと、「陸地から200海里までの海は、その国が魚や海底資源をとったり管理する権利を持つ」。
公海と領海の中間の海、つまり200海里の中を行き来するのは自由だが、魚、資源をとるにはその国の許可が必要。
  「 ベトナム外務省は9日、中国の漁船が同国海軍の監視船2隻の援護の下に、ベトナム国営石油会社ペトロベトナムの探査船が使っているケーブルを切断したと発表、こうした中国漁船の行為は「完全に事前に計画されたものであり、ベトナムの主権に対する重大な侵害だ」と批判した。
この水域の安全保障の専門家は、この一件は紛争水域における中国の示威行為だと述べる。同水域は、ベトナム、フィリピン、台湾、ブルネイ、マレーシアが部分的ないし全面的に領有権を主張、これに対し中国は南シナ海全域を中国の領海だと主張している。」ネットニュースより。
 このような領土問題、どのように決着がつけられるのでしょうか。
昔でしたら、軍事力で他国を攻めて戦争し勝ったものが分捕るのでしょうが、今の時代はそうも行きません。
利害関係の調整は難しいものなのでしょう。
長引く問題だと思えます。
「こうした中国漁船の行為は」と記事にありますが、尖閣列島領海侵犯も同じような意図で行われたのでしょう。
日本よりベトナムの方が、外交的に意図を読み、正しい対応をしたと思います。
その点を考慮したら、日本は明らかに間違いを犯しています。
毅然と対応して国際世論に訴えられる機会だったのに。
日本でも、領土問題、竹島、尖閣列島、北方4島と抱えています。
外交力が必要な問題ですね。
 「中国は、この水域の平和を望んでおり、係争水域問題で交渉したいと述べているが、同時に、近隣諸国が南シナ海の中国権益を侵害していると主張している。
2週間前、ベトナムは別の探査船のケーブルを中国の監視船が切断したと非難している。9日の切断事件と同様に、この事件もベトナム沿岸200カイリ水域内で発生した。ベトナムは国際法に基づき、この水域は排他的経済水域だとみなしている。
3月初めには、フィリピン軍が中国の船舶2隻によって南シナ海のリードバンク海域でフィリピンの石油探査船の活動が妨害されたと発表した。またフィリピン政府は中国海軍がフィリピン漁船に発砲したと非難している。フィリピンは南シナ海での中国の一連の行動は不当として国連に通知した。」ネットニュースより。
この記事、排他的経済水域の定義に拠ればケーブル切断事件、中国の方に非がある様に思いますが。
中国のやり方を見ると、平和を望んでいると言いながら、他方では嫌がらせをしたり、脅しをかけたりと自国に有利になる様に揺さぶりをかけて、話し合いのテーブルに着こうと画策しているのでしょう。
これも外交手段の一つになるのですかね。
南シナ海の地図を見ると、大小の島々があり、海南島が中国の領土、近隣諸国との地理的複雑さが問題を起こしているようです。
昔でしたら、海底資源は採りようもないから目が向かなかったでしょうが、採掘技術の進歩で採れるようになったのも揉め事になる一因でしょう。
「安全保障問題の専門家は、ベトナムとフィリピンを中心とする中小諸国が共同で南シナ海の領有権をめぐる国際的な解決を目指しており、これが中国を一層戦闘的な対応に駆り立てている可能性があるとみている。例えば、クリントン米国務長官は昨年ベトナム訪問中、係争水域をめぐる多国間協議を支援すると提案したが、これに中国は激怒したと」ネットニュースより。
このニュースから察すると、中国が外されていることが戦闘的な動きを引き起こしているのかも。
それにしても、外交的問題は脅しに屈せず毅然とした対応が必要不可欠なものと感じます。
領土問題、国家の主権にかかわる事、弱腰が一番いけないようです。
主張すべきものは堂々と国際社会に訴える続ける事が大事なのでしょう。

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