知ってる?女傑 太田垣蓮月尼

この尼僧さんを知ったのは、合気道家 望月 稔氏が著した本、「日本傳柔術」からでした。
購入したのは40数年前になりますか、
記憶を辿れば東上線志木駅の駅前広場の古本市で見つけた本と記憶しています。
当時は武道関連の書籍に関心を持ち収集していた時期でした。

著者は合気道開祖植芝盛平翁に師事して合気道を修行された武道家、昭和5年講道館柔道嘉納治五郎の御命令により目白道場時代に入門し、戦後は静岡に国際武道院養正館の館主として「合気柔道」と開祖に言わしめた技を教授していました。
資格として、
国際武道院 日本柔術部師範九段範士、合気道部師範十段、柔道八段範士、講道館柔道7段高段者会講師、全日本居合道連盟七段 教士、全日本剣道連盟杖道錬士五段、剣道五段、大東流合気柔術免許(昭和7年)、昔風に言えば武芸十八般の兵法家です。
著者の説明が長くなりましたが、純然たる根っからの武道家が女傑として彼女の行為を褒めたたえていたのです。
著書の「武士道とは」の項に、この尼僧太田垣蓮月が登場して来るのです。
私利私欲にとらわれず、私情を捨て御国の為に覚悟を持って事に当たる勇気を示した事例として挙げていました。

その場面の記述、「京都三条大橋の上で颯爽と征討大参謀西郷隆盛の馬前に駆け寄って「討つ人も、討たるる人も心せよ、同じ御国の御民ならずや」の一首を差し出して、大西郷に最敬礼させた女性もいる」とありました。

この場面はどういう状況で起きたがを想像すると、官軍として幕府軍を征討する道中で起きた出来事でしょう。
歌に書かれている内容、詠む心情にともに日本人同士ではないか「心せよ」と叫んでいる思いは無駄な戦いは止めよと言っているようです。

ネットで太田垣蓮月尼を知らべると、かなりの別嬪さん尼さんにしておくのはもったいない美貌の持ち主だったようです。

この歌は、日本人の心性に響く言葉ですね。
今のご時世にこのような短歌、日本人に響きますかな?
日本人の心情が崩れかけている今、無理だろうな~?。

 太田垣蓮月に関するネット記事では、西郷に差し出した和歌2首として
(「討つ人も討たるゝ人も心せよ 同じ御国の御民ならずや」
「あだ味方勝つも負くるも哀れなり 同じ御国の人と思へば」)とありました。ネット記事より。

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