ネットニュースに442連隊の記事が載っていました。
442連隊なる存在を知っていたので、関心をそそられ読みました。
この存在を知る日本人は、今時少ないのではないでしょうか。
「第2次大戦中、米軍に加わった日系人に米国民最高の「議会勲章」を授与する式典が2日、連邦議会内で行われ、欧州戦線で戦った陸軍第442連隊などの出身者やその家族数百人が参加した。
式典には共和党のベイナー下院議長や民主党のリード上院院内総務ら両党幹部が勢ぞろい。ベイナー氏は式辞で「内にあっては人種差別との、外にあってはファシズムとの二つの戦いに身を投じ、勇敢さと国家への献身を示した人々の功績を永遠にたたえる」と述べた。
442連隊出身者で、戦後、ハーバード大教授(細胞生物学)になったススム・イトウさん(92)は式典後、「日本人の精神を持っていることに誇りを感じている。部隊のみんなで栄誉を受けたのはうれしい」と語った。」ネットニュースより。
442連隊の存在を知ったのは、40年以上前、テレビ番組で紹介された時でした。
大学生の頃?だったと思います。
戦前、アメリカは移民の日本人を偏見から強制収容所に送り込み過酷な地域に移住させたことは当時知っていました。
そのような背景もあり、日本人はアメリカ人として国家への忠誠を示すべく志願して戦場に行ったと聞き及んでいます。
確か、日本兵と戦わせないようにとヨーロッパ戦線で戦い、多大なる戦果を上げその勇気と戦いぶりはアメリカ人をして認めさせ、移民の日本人をしてアメリカ人と認めさせたと記憶しています。
ネットの記事によると収容所送りの理由を下記の様に綴っています。
「1941年の日米開戦当時、アメリカ国内には11万3千人の日系人が住んでいた。そのうち3分の2はアメリカで生まれ、生まれながらにしてアメリカ人(国籍)である2世、3世だった。
1942年2月19日ルーズベルト大統領は大統領令No.9066を発令した。
これは、陸軍に対して特定地域から日本人、日系人を強制的に排除する権限を与えるものであった。
表向きの理由は、真珠湾攻撃に衝撃を受けた軍部が日系人が手引きをして第2の奇襲があることを恐れたとされているが、
同じ敵性国のドイツ系やイタリア系移民にはこのような隔離政策は行なわれず、日系移民だけをターゲットにしたこの政策は人種的偏見をその背景としていた。
いずれにせよ、この大統領令によって、第二次世界大戦中アメリカの日系人はその国籍を問わず強制収容所へ送られた。・・・」出典:インターネット記事。
当時のアメリカ人、日本人をジャップ、イエローモンキーと蔑んでいたのです。
彼らは、確か文化的な違い、当時移民の日本人も精神的支柱は天皇制にあり、アメリカ文化と一線を画して生活したために理解されにくい面もあったようです。
しかし、今日、米国民最高の「議会勲章」を彼らに授与すると迄に見方が変わっていた事も驚きです。
当時テレビで見た442連隊の兵隊さん、壮年期でまだまだ若かったです。
式典に出られたススム・イトウさんは92歳です。日本で言えば大正生まれ、どんな思いで式典に参加されたのでしょうか。
想像するに、戦った当時の戦友達と共に出たかったのでは、日本人が異国の地へ移住し国から国民として受け入れられるまでに多くの犠牲を払い認めさせたのです。
移民のイタリア、ドイツ人がそんな目に遭っていないのは、やはり東洋人と言う意識がそうさせたのでしょう。
自由の国と言いながら、身分意識、差別意識はまだまだあるのではないしょうか。
ススム・イトウさんが、「日本人の精神を持っていることに誇りを感じている。」と式典後、語っていますが、
その言葉を、今の日本人、具体的に頭に浮かんで来る人がどれだけ居るか興味ある所です。
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