先月末、ネットのニュースで報じられていた記事に関心が起こりました。
衆院本会議代表質問で、菅首相に問うた質問です。
答えた言葉は、国旗は大好きだし、国歌も決して嫌なわけでない___
平成11年成立の国旗国歌法に反対したことが質問された理由です。
国旗、国歌を好き嫌いの基準での答弁。
「オイオイ、それはないだろう」と言う感じです。
国旗「日の丸」が、長い歴史の中で日本民族が共有し、認知された背景には「日の丸」にたくす思いがこもって今日に至っているわけです。
「好き嫌い」がその判断基準では、あまりにも軽すぎます。国旗はそんなレベルのものではないと思いますが。
日本国の首相に国旗についての考えを糺さなければならない事に奇異な感じを抱いたのです。
首相は弁明として、「もっと元気のいい国歌でもいいかなという意見もあったが」と同法の採決での対応が割れた民主党内の情勢を説明したが、自身が反対した理由は触れずじまい・・・」
この答弁を外国の人たちが聞いていたらどんな印象を持つのかと想像したのです。
国のリーダーたるものに、その国のシンボル「国旗」をどう思っているかと聞くこと自体、奇異に感じるのではないかと考えられるからです。
もっと言えば、そんな質問が出る事自体おかしいと思うのではないでしょうか。
読者の方のどう思われるのでしょうか。
外人ジャーナリストの意見も聞いてみたくなります。報道する側は、そのような取材をして欲しいと思います。
日本が敗戦し、※無条件降伏統治の下、政治体制、精神文化、※教育制度などアメリカのプラグマティズム思想で解体し、変革が行われました。この是非はともかくとして、日本人には大きな転換期となったことは間違いありません。
※ 近代史に詳しい人に読んでもらい、記述に間違いが分かり、正しくは「ポツダム宣言受諾」であり、無条件降伏は間違いで有条件降伏です。と教えてくれました。
※(一例として、当用漢字が規定された理由に、アメリカ人らしい発想で、字数、字画の多い漢字を覚えるために無駄に時間を浪費している。だと! 今では当のアメリカ人が漢字文化を好んで使っている。例 刺青のデザインなどに)
それから65年が経ち、国として発展を遂げ、経済大国といわれる今日を築きました。
教育制度も大きく変わって、教育界では私等の世代では考えられない問題が現出しています。
その一つに教育現場で、国旗掲揚、国歌斉唱で揉めている事。
元公立高校の校長が体験を通して書いた本にそれを示すある出来事が記述してありました。
※「分会は、私の説明に納得しませんでした。彼らの頭の中には、校長と教職員は対等だという思いが抜き難くあって、職員会議で結論が出ていないのに国旗・国歌を実施すると校長が説明したのはけしからん、の一点張りでした。・・・・・・この話し合いの席で分会執行委員の〇〇教諭がB4版3枚に及ぶ『国旗・国歌反対と校長へ質問』を私に手交しました。
その内容は、ほとんど組合の資料から抜き出して作ったもので・・・・」
要は、分会の決定に従えということです。地方公務員法をネジ曲げて解釈し「交渉」といいつつ校長の指示に従わないのです。
「先生、武士道の本、持ってませんか」のブログでも触れましたが、真面目に日本を思い、教育に携わっている教職員は嫌気がさすのが当然と思いました。
小学校の恩師が定年前に辞めた理由は、このようなことだったのでしょう。
国旗としての「日の丸」、これが認知されてきた歴史的背景を知れば、好き嫌いの基準でなく、日本の伝統、歴史を鑑みての発言になっていなければならないと思います。
その国に帰属する人々の思いをまとめる役割をし、国民にその自覚を促すためにあるのです。
国家があってこそ、暮らしの安全が保たれ、かつ安寧が得られていることに思いを馳せ、感謝の意を感じるシンボルとして大事な役割があるのです。
国への思いがなければ、国家も成り立ちません。だから象徴としてどの国も国旗を持つのです。
そのような根本的事柄について、首相に確認しなければならないことが異常です。
菅首相自身が反対した理由を国民に述べずにいるのも卑怯な感じがします。
言えない理由でもあるのかと勘繰りたくなります。
首相は私と同年です。
占領政策によって変わった戦後の日本で育ち、同じような教育を受けていると思うのですが。
まだ、私の場合小学校では国旗掲揚をしていたし、国歌「君が代」を必ず式典において斉唱していたと思います。
唱歌
『白地に赤く、
日の丸染めて、
ああ、美しや、日本の旗は。』も歌っていたはずです。
それで、国歌を変えた方がいいと言う考えを持つに至った理由は何なんでしょう。
ただ、私の大学生時代の記憶では、労働組合のスト(特に国鉄の印象があります)の他、学生運動が盛んで、共産主義、社会主義思想に傾倒した学生(私の知る限り地方出身者が多かった)が、デモを盛んに行い、機動隊と争いをやっていた時代です。昭和43年頃からは、学園紛争を起こし、校舎を占拠し授業の妨害をするようにもなりました。彼等、演説のはじめは必ず、「ワレワレハ~―――」と絶叫しながら「資本主義社会における大企業は搾取している~~」などと喚いていました。
その時の様子はある一種のトランス状態になり、気が狂っているのかと思うくらいでした。
そんな時代背景もあり、若い頃、反体制的な思想を持つに至ったのでは。
わが母校でも、左翼思想に傾倒した学生が、ゲバ棒をもって暴れ回り、授業妨害を目的に校舎を占拠しました。どんな理由があるにしろ、自分達の主義、主張を通すため、校舎を占拠した暴挙に対して、憤慨する学生もでて、左翼暴力学生を学園から追放しようと運動が起こり、彼等を排除した事があります。
<追記> やはり、そうでした。7月2日昼の番組で、昭和43年の東大学園紛争に菅首相が加わっていたと報じていました。この時安田講堂の攻防は、学生が投じる火炎瓶、機動隊が打つ催涙弾が飛び交う凄まじいものでした。私、友人とともに紛争が終わった直後、構内に立ち入り現場を見ましたが、臭いがまだ残っていたと記憶しています。
しかし、いつ頃から教育現場で国旗掲揚、国歌斉唱する、しないでもめるようになったのでしょう。
私の経験では私立高校へ行きましたがやっていたはずですから、昭和39年以降からだと思いますが。
アメリカ合衆国は多民族が集り寄り合っているお国、どの国より「国旗」の必要性、大切さを感じているのでは。
旗がシンボルとしての意義を如実に示す例を、映画「七人の侍」の中で見ました。いよいよ野武士との戦いが始まろうとした時、菊千代なる侍(三船敏郎扮する)が茅葺屋根にさした旗のクローズアップされるシーンでした。印象に残りました。
※参考文献 「学校の先生が国を滅ぶす」 著者 一止羊大 発行者 産経新聞出版
こちらには初めてコメントさせて頂きます。
さて、国旗・国歌を否定する様な方々は、本当にどの様な思考回路をされているのか。。。
文章力が未熟な為(苦笑)、多くのコメントは控えさせて頂きますが、日教組に対する批判として
TV出演で有名な中部大学・武田教授のブログを紹介させて頂きます。
http://takedanet.com/2010/07/post_fc4d.html
それでは失礼致します。
追伸:昨日はありがとうございました。
社長さんこんにちは、
昨日錦でお世話になりましたTです。
早速HPから拝見させていただきましたが、
HPの方の出来も素晴らしいですね
素人の私でも楽しめる作りになっている所が、
理数系の方の懐の深さを感じますね
ブログのほうはイデオロギーにも関することなので、
追って1つ1つ読ませていただきます
まずはごあいさつまで….
Tさん、こんにちわ。
早速、当社HPを閲覧いた頂き有難うございます。
HPに関してお褒めの言葉、嬉しく思います。
偶然にゴルフの縁で知り合ってお話しする中、お約束通りコメント投稿して下さりお礼申し上げます。
当日、暑くプレー後半には多少バテ気味になりました。
その日の夕方、ゴルフ仲間のSさんと、自宅で飲み会となりました。
イワナの骨酒で酒盛りです。
ゴルフ談義で大いに盛り上がり、酒の旨さにつられ酒が進みました。
また何時か、ご一緒できればと願っています。
いつもお世話になっております。
社長のお話は常に首尾一貫ぶれることなく、日本人のメンタリティー、アイデンティティを考えた論旨、いつもは意見し感服しております。
40代になって仕事上、社長との接点が生まれたのもご縁と感じ、いい出会いをさせていただいたと思っております。
まっすぐな眼で世相を見ておられる姿勢は励みにもなります。
今後とも叱咤激励くださいませ。
失礼しました。
S.Uさん、こんにちわ。
コメント投稿有難うございます。
印象をその様に持たれていたのですか。
そんな風に言われると照れくさい感じがしますが、
多分に武術の稽古していた事の影響があるかと思います。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
社長、いつもお世話になっております。
国旗・国歌の話題は学校行事にて問題になっていることをよく耳にします。
私には小2の娘がおり、5月に運動会が実施されたのですが、そのような話題を耳に
していた為「今時の学校だからひょっとして国歌斉唱とかやらないのか」と不安に
思っていたのですが、無事に(?)国旗掲揚・国歌斉唱を行い、ほっとした思いを
したのが記憶に新しいです。
ブログの更新、楽しみにお待ちしております。
こちらこそ、お世話になっております。
コメント有難うございます。
そうですか、ちゃんとやっている学校もあるのですね。
ひょっとしたら、そんな事でもめる学校は一部なのかもしれません。
でも本来あってはならないことですね。
また、コメントよろしく。
いつもお世話になっております。
大変ご無沙汰しております。
私の娘が通う小学校は入学式の時こそ、国歌斉唱はあったと思いますが、運動会などの時はなかったと思います。
私はある団体で小学生を対象とした「ふるさと絵画展」という絵画展を担当したことがあります。姉妹提携しているマレーシアの子ども達にも30作品ほど出展してもらったのですが、ほとんどすべての絵に「国旗」「ハイビスカス(国花)」が描かれていました。860作品集まった日本の子の絵には1枚もなかった。
(私の拙い英語では「ふるさと」は伝わらなかった、かもしれませんが・・・)
国をおもう気持ちや教育においては、はるかにマレーシアの方が進んでいる、と感じたことを思い出しました。
コメント有難うございます。
こちらこそご無沙汰で。
教育においてはマレーシアの方が進んでいると感じたご経験がおありですか。
そうかもしれませんね。
ブログで書いた通り、国の指導者たるものが、国旗、国歌を好き嫌いで判断する国ですから。
国同士の文化交流、国の代表と感じ、マレーシアの子供には国が故郷と思えたのでしょう。
いじらしさを感じます。