切っ掛けは得意先のからの要請でした。
鋳造会社で、敷地内に塗装ラインを持つことでリードタイムを短縮するのが狙いの様でした。
その頃、トヨタのかんばん方式が製造現場に流行っていた事も影響していたようです。
当社では、静電塗装では汎用性に限界があり、形状が複雑な被塗物が塗れないことが分かってきた頃でした。
そんな折、以前営業に来たことのある塗装設備メーカーに製作を打診したのでした。
打ち合わせをしてどのような被塗物なのか提示して自動塗装の構想を練ってもらいました。
たまたま、そんな状況の中で、当時の社長(オヤジ)が東京都で「新技術開発助成金制度」を実施していると云ってきたので、好都合と昭和63年5月20日に申請して受理されたのです。
資金面でも楽になるのでとの思いから申請書作成には熱が入りました。
そして、得意先敷地内にあるプレハブ小屋(15坪ほど)収まるようなコンパクトな設計となりました。
設備は、制御盤 塗装ブースと自動塗装装置が合体、レール型電気乾燥炉、10馬力コンプレッサ。
テストランは数ヶ月間要して、本稼働へ。
ワークが塗装されて治具を掴み、乾燥炉のレールに移動したところ。
方式としてはスピンドル塗装、ワークを回転させて塗装する。
34年前に取り組み、当時としてはかなり先進性のある自動塗装と自負しています。
この製品を自動塗装で仕上げました。
写真右の方が設計者です。
これが縁で、また2012年に本社工場に彼が発明した最新式の塗装ブースを導入することに。
仕事で知り合った方ですが、同じ価値観を有し、友人としての長い付き合いになりました。
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