乃木大将は名将だった!

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今では、乃木大将という人物の存在を知る人は少ないのではと思います。 私がその存在を知るに至ったのは、幼少(5、6歳)頃、両親に連れられて乃木神社へ行ったことです。

何故行く機会に恵まれたかというと、親が、誰か(親戚?)を東京見物にと案内をした事かと思われます。もう65年ほど前の記憶、それが再び訪れる機会に恵まれたのが取引先の会長さんの葬儀でした。青山葬儀場で行われ、その帰り、近いと言う事で立ち寄ったのが4、5年前、確か東日本大震災の影響で回廊には上がれず、乃木大将夫婦が自決した部屋を観ることができませんでしたが、その時の記憶がはっきりと蘇えりました。

そして、小学校4年の頃、切手収集に興味を持ち、その過程で乃木大将、東郷元帥などの切手を見付けることで、存在の大きさを知ることとなりました。 その後、関心があったのでしょう。 新東宝で制作された、『明治天皇と日露大戦争』(めいじてんのう と にちろだいせんそう)は、1957年(昭和32年)公開、渡辺邦男監督、新東宝製作による戦争映画である。』 を観たのが、小6か、中1の頃だと思います。 この時、203高地攻撃、旅順港陥落の作戦の指揮を執ったのが乃木大将、子供の頃より「水師営の会見」など軍歌から予備知識もあり、また、靖国神社の大灯篭のレリーフで、「大山元帥奉天入城」、広瀬中佐旅順港閉塞作戦における「杉野はいずこ」、「東郷元帥日本海海戦」などを観て多少なりとも知識がありました。

映画での展開では、閉塞作戦の失敗で露国太平洋艦隊を封鎖できず、バルチック艦隊が日本へ向けて出陣したとの報を受け、海軍から早く旅順港陥落作戦を遂行せよと催促されるのです。 その戦いにおける露国の要塞の攻撃作戦について、乃木大将は、司馬遼太郎が書いた「坂の上の雲」では愚将扱いをされるのです。

映画の場面では、白襷隊が何度も肉弾攻撃を掛け、たくさんの戦死者でる様子が描かれていました。 でもこの頃はまだ「坂の上の雲」は出版されておらず描き方も、愚将扱いではなく明治天皇の信任厚く「乃木を代えてはならぬ」とおっしゃり、読み通り作戦を成功させます。

それが後に製作されて映画(昭和55年)「203高地」では、

「明治37年に勃発した日露戦争。当時の時代世相と国際政治を背景に、激戦二百三高地の攻防を描いた歴史大作。旅順へと大量の兵を送り込み、失策を続ける乃木将軍。満州軍総参謀長・児玉は乃木の失策を挽回すべく、203高地を軸に旅順攻略の作戦を立てる。」との映画解説。

これだと明らかに愚将扱い、ベースは「坂の上の雲」に拠ったのでしょう。

出版された頃(昭和43年頃)、テレビ番組で乃木神社の宮司らが抗議をしている場面を観た事があります。

知る人から見れば間違った描き方だったのでしょう。

その後、出版された本で、

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この本(平成18年出版)に出会いました。

戦史から、乃木大将の作戦は正当であり、当時の戦略では正当な戦いと評しています。

具体的な戦略を紹介しながら批評しています。

そして同じような内容が書かれていた本を新たに見付けました。

それがこれです。

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詳細な事柄は書き切れないので、著者が書く動機に至った説明文を紹介します。

著者、桑原獄大正8年大分県生まれ、陸軍士官学校卒(52期)。

「そもそも本書執筆の動機は、司馬氏の日露戦争に関する記述があまりにも偏見独断に満ちているにも関わらず、それがあたかも歴史の真実かのように広く信ぜられていることに、義憤の念止み難きものがあったからである。あまりにも多すぎる簡単な史実の誤りに対し、いったい彼は資料を本当に読んでいるかと疑問を持つようになってきた」。

史実も資料により、分析が狂う事もあるのかと思い、様々な角度と視点を以て歴史は分析されなければいけないのでしょう。これが戦国時代ともなれば、生き証人もおらず、このような問題提起はされなかったと思うが、まだ、歴史にになりかけていた状態での批評、資料も反論できるだけのものがあったのでしょう。

あの時の乃木神社の宮司も、溜飲が下がる思いでしょう。

私自身は、人格者、そして明治天皇の崩御に際し殉死した忠義な人、昭和天皇陛下が敬愛した人物との記憶があり素晴らしい人と思っていたことがそんな本を見付ける結果となったのでしょう。

その裏付けとなる本が次の本です。

もう一度、乃木大将を知ることは今の日本にとって意義のある事と思います。

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読書をお薦めします。

 

 

コメントが 2件あります

  1. 小ハセガワさんより2016年8月2日6:32 PM

    大変ご無沙汰しております。

    久々のコメントで申し訳ございません。
    良い本をご紹介して頂き有難うございました。
    今度、探して読んでみたいと思います。

    私も戦記モノをよく読みますが、「坂の上の雲」による乃木将軍に対するイメージダウンは計り知れないと思われます。
    所詮、史実をもとに脚色をした「小説」として読めば面白いのかもしれませんが、”脚色”が”事実”と誤認されるのは
    良くない事だと思います。これが、まさに典型的な例なのでしょうね。

    今でこそ、インターネット等で、色々な角度から調べることが出来ますので(ネット情報も玉石混淆ではありますが)、
    より真実に近づいた知識を得られる様になりました。
    つくづく便利な世の中になったものだと思います。

    それでは失礼致します。

    • 有限会社フジックス 上野2016年8月3日7:38 AM

      小ハセガワさん、お久しぶりです。
      お元気な様子で何よりです。
      小生のブログを気に掛けて頂きありがとうございます。
      乃木大将、幼少より知っていた事もあり、関心がある人物でした。
      折に触れ、乃木大将に関する書籍を書店で見つけると購入していました。
      戦後は、忘れ去れた人物ですが、母からは立派な人と教わり、気にかかる存在でした。
      私の曽祖父が似ていることも一因ですが!
      そんな関係でブログで取り上げたのですが、なんと言っても、先帝昭和天皇陛下が敬愛されたお方なので、小生も尊敬する人です。
      「坂の上の雲」に描かれた内容には疑問を抱いていたのでしょう。結果、ご紹介した本を見付けることに!
      是非読んでください。日本人が忘れた「心性」を見直すことも意義ある事と思います。

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