三島由紀夫と言う「男」

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スーパーの書店で見つけ購入しました。

作家としてより、私の記憶ではボディービルダー、剣道家の印象が強く、異質な存在として学生の頃若者に人気があった人でした。

「金閣寺」の小説で有名ですね。大映で「炎上」と言うタイトルで映画化されました。

監督は市川崑、主演市川雷蔵でした。

大学生の頃、有楽町へ映画を観に行った時、日比谷映画の前で偶然に出会った経験もありました。

背丈は私より低いので意外な印象を持ったものです。

映画にも出演し、「人斬り」では薩摩藩士、田中新兵衛役が印象的でした。

その翌年、昭和45年11月25日、クーデターを起こし、市ヶ谷駐屯地を襲撃して自衛隊に「蹶起」を訴えて自決した事件で記憶に深く刻まれました。

当時、まだ日本ではその行動は否定的であり、私自身もよくわかりませんでした。

しかし関心は常に持ち続け、その後2010年に出版された「昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃」、2012年に出版された「日本人養成講座」を読んで、彼の人となりが多少理解できるようになりました。

それはこの本に出てきた記述、55の項「自衛隊の本義」

「自衛隊にとって建軍の本義とはなんだ。日本を守る事。日本を守るとは、天皇を中心とする歴史と文化の伝統を守ることである。」と言う言葉でした。

当然ながら、小説家としての見識、教養から、大航海時代の欧州列国の白人等による南北アメリカの殺戮による支配で、その地にあった歴史、文化はことごとく破壊され、宗教までも強制的に改宗されたことを観れば、守らなければ失う事となる。愛してやまない日本文化が失われる事を意味するからこそ、守ることこそ大事と思ったのだと考えます。

日本文化、歴史は皇室抜きにしてはあり得ない事でもあります。

だからこそ、「天皇を中心とする歴史と文化の伝統を守ることである。」と記したのでしょう。

別項、「間違いのファシズム」の解説文には次のように記されていました。

「西洋の概念が日本に輸入され、カタカナになると、それはたいていヘンな意味に変換され、いつの間にか違った意味で使われるようになる。現在ならさしずめ「リベラル」という言葉がそうだろう。三島の考えでは、天皇は日本という特殊な島国で長期間熟成培養された、自然な社会統治システムである。一方のファシズムは(コミュニズム=共産主義も)20世紀的近代の矛盾を人為的に、しかも強引に修正しようとする人工的な試みに過ぎない。元々相反する概念なのだ。天皇の元にファシズムを実現しようとした戦前の日本人ファシストたちは、最初から間違っていたのである。三島が考える天皇(制)がどのようなものか、よくわかる分析である。」

この記述がさらに三島の考え方を理解するものになりました。

「天皇は日本という特殊な島国で長期間熟成培養された・・・」とありますが、この記述が胸に染入りました。

というのも、日本文化は、長い年月をかけてできたものが多く存在し、今もあり続けている事実です。

その一例として、古来より伝わる「布斗麻邇・言霊学」があります。

学生時代、合気道に触れ、植芝盛平翁に出会わなければ「布斗麻邇」を知らないままに終わっていたでしょう。

これなどはまさしく長期間熟成培養された日本特有の文化でしょう。

翁は、この学問から合気道の哲理を構築し、今では海外においても合気道理念が理解されるのはその熟成期間の長さから生まれたものと思っています。

大和魂も、時間をかけ、「いやあまた心」として善の共通認識として日本人の心に育まれたものと、翁の弟子望月稔氏は言っています。

しかし、大東亜戦争の敗戦により、大和魂の教育の「修身」がマッカーサーの占領政策により廃止され、皇室の在り方も改悪されてしまいましたが、辛うじて保守されています。

日本国としてあり続けるためにも、この地に育まれた伝統・文化を守るには、三島が言うように「建軍の本義」なのです。

南北アメリカの事例を挙げるまでもなく、護れなければ国の歴史は途絶えるのです。

三島由紀夫はこの本からも読み取れるのですが「葉隠」を信奉しているようです。

長期間熟成、培養された日本文化の独自の歩みとあり方に思い入れ、素晴らしいものと感得した人物だったのでしょう!

 

 

 

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