あの日、三島由紀夫が –昭和45年11月25日–

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あの日、忘れもしない。社会人となって2年目でした。
「・・・1970年11月25日、作家三島由紀夫は市ヶ谷の自衛隊駐屯地に彼が結成した私的軍隊である「楯の会」のメンバー4人とともに乗り込んだ。東部方面総監を人質にとり、自衛隊員を集め、三島は演説をして決起を呼びかけた。しかし、誰も呼応せず、クーデターは失敗に終わった。三島はその直後に割腹、楯の会の同士である森田必勝(戸籍上は「まさかつ」だが)、本人は「ひっしょう」と読まれることを希望していた)が介錯した___これが、世にいう「三島事件」である。・・・」昭和45年11月25日より。

テレビではバルコニーで演説をする三島を映し、集められた自衛隊員は三島に罵声を浴びせ、私は三島がそのような行動に出たか当時は計りかねていました。ただ割腹の際ためらい傷がなかった事から覚悟のほどは察し得ました。
戦後25年がたって高度成長真っ只中、誰もが経済成長の恩恵に浴くしていた時です。そんな時代背景の中、三島は自衛隊に決起を促しクーデターを計ったのです。
とうの自衛隊員が三島の演説にたいしてヤジを飛ばすほどですから、戦後の「平和ボケ教育」を受けた私には理解不能だったでしょう。

 

三島の演説から彼の本意が読み取れる部分を紹介します。
「・・・去年の10・21から1年間、俺は自衛隊が怒るのを待ってた。もう、これで憲法改正のチャンスはない。建軍の本義はない。それを私は最もなげいていたんだ。自衛隊にとっての建軍の本義とは、なんだ。日本を守ること。日本を守ることなんだ。日本を守ることは、天皇を中心とする歴史と文化の伝統をまもることだ。(ヤジが猛然としてくる)お前ら聞けェッ。聞けェッ。静粛に聞けェッ。(騒然としたヤジで、演説聞き取りにくくなり、演説口調も興奮し切った感じになる。)いいか。いいか。(ヤジに圧倒されそうで、言葉がとぎれがちになる。)それがだ、いま、日本人がだ、ここでもって立ち上がなければ、自衛隊が立ち上がらなければ、憲法改正というものがないんだよ。諸君は永久にだね、ただ、アメリカの軍隊になってしまうんだぞ。・・・」昭和45年11月25日より。

この本を買って読んだ時、演説で特に印象に残った部分を記述しています。
読者の方々、どう思われるかわかりませんが、

>日本を守ることは、天皇を中心とする歴史と文化の伝統をまもることだ。

という記述に大いに納得できたのでした。
私自身、日本国の本義はここにあると思えたのです。
記紀神道等少なからずも勉強していたことが彼の理解へと結びつきました。

 ※日本書紀、古事記等には日本民族の魂が宿り、三千年歴史をつないでいる基であり、それを理解するとその意義がわかるのですが。

前にも紹介していますが、改めて神話の意義として一篇の詩をご紹介します。

「日本の姿」

劍を棄てた

それでいゝ

劍を棄てゝこそ

眞の日本の姿がひかる

神話は神話だ

それでいゝ

神話に宿る魂に

眞の日本の姿が光る

三千年の歴史が汚れた

悲しむな

これから作る永い歴史に

眞の日本の姿が光る。

『權威』 後藤静香著より

出版は昭和21年7月

戦後の荒廃した時代、励ますために書かれた詩集です。

三島はこんな言葉も残しています。
三島の予言。
「・・・このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日増しに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、裕福な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれないのである。」産経新聞1970年7月7日より。

この記述私は全く同感です。
大和心の喪失、それに精神文化継承という面で「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の」、この記述に値する事柄に遭遇するケースが増えました。
日本人としての民族性が見えない人たちが育っています。
教育のせいでしょう。
主権国家の存続には三島がいうように国の楯としての国軍が不可欠です。
昨今の国際社会の状況を見れば自明の理。

国民の人権を守るには国家の主権を守る事が不可欠なのです。

今の自衛隊、国防という点で仕組みに不備が、国の楯となる国軍として機能していないから領土もしっかり守れない。

戦前の欧米列強国が行った植民地支配の歴史を見ればわかるはず。

「平和ぼけ教育」一掃も不可欠。

参考資料

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