鉄砲撃ちと会話

旅の宿泊先ホテルのロビーで一服していると、「あなたはこのロビーにいる人達の仲間ですか?」と老人に話し掛けられました。

「いいえ、違います」と答えると会話を続けてきて、「私、表彰されるのでこのホテルに呼ばれた」というのです。

この日このホテルで埼玉県猟友会総会があるのです。

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時間もあり、その老人と会話になりました。

まず訊ねたのは、「どちらから来たのですか?」

このホテルの近所のようです。

狩猟について聞くと、この秩父では昔より今の方が猪が増えているとのこと。

意外に思いました。

 このように見知らぬ人と親しく会話が持てるのも旅の面白さですね。

 

年は80歳、今でも狩猟されキャリヤは60年、20歳から始めたとのこと。

なるほど、それで表彰されるのかと分かりました。

今まで仕留めた猪は350頭ほど、鹿なども仕留めたと言っていました。

私、猟をよく知らないので色々と聞きくと答えてくれました。

獲った猪はどうするかを尋ねると、猪の料理屋さんに持っていったり自分で食したりしますとの事、その際自分で皮を剥ぎ始末するとも言っていました。

当然ですね。

私、結婚した頃女房のおじさんがやはり鹿児島で猪の猟をしていたこともあり塩漬けした肉は何度か食べたことがあります。

 

獣道について聞くと、踏みつけた跡がしっかりと残りよく登山者が道と間違え迷うことがあるのだそうです。

誤射の事故等についても聞くと考えられないとの返事、理由は獲物をよく狙って撃つから誤射等しないというわけです。

暴発事故について語ってくれました。

弟さんが暴発で首に散弾を受けてしまった事、運良く命は助かったものの細かい為取りきれず未だに体に残っているというのです。

鉛なので毒ではないですかと聞くと、昔より弾は磨かれているので鉛毒の心配はないと話してくれました。

 

 

猟にも銃と罠の2種類があり両方の鑑札を持っているそうです。

毎年、更新の手続きが必要で、費用がかかるとも言っていました。

 

狩猟期間は11月15日から2月までだそうですが、最近は農作物の被害も増えお百姓さんから退治依頼が増えているそうです。

以前はボランティアでやっていたようですが、現在は行政から多少援助が出るようにもなったと言っていました。

ロビーに集まっている方々を見ると年齢の行ったかが多いので、若い人もいるのですかと聞くと「いませんね~」と言い、理由を聞くと警察の方針なのでしょうか、若い人に持たせるのも危ないとの判断があるようです。

アメリカの銃社会を見れば、そうかもしれません。

乱射事件が多すぎます。

 猟友会の会員、大勢集まるようです。

そろそろ出発時刻がきたので玄関を出ると、オレンジ色の狩猟服を着た人が道端にたち道案内し、大勢の方々が参集していました。

趣味で鉄砲で猟をされる方、結構いるものです。

 銃を撃ったことはありませんが、空気銃はあります。

一度は経験してみたいものです。

 次の観光地、秩父神社へと向かいます。

 

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