今年は、60年に一度の出雲大社遷宮、20年に一度の伊勢神宮遷宮が重なった年となりました。
私などは、江戸時代よりお伊勢参りが盛んで伊勢神宮をお参りしていたこととか、皇室が必ずお参りする神社という認識がありました。
伊勢神宮は当然ですね。
皇室の祖先、天照大御神が祀ってあるので皇室の参拝は儀式です。
伊勢神宮・・・
「伊勢神宮には、太陽を神格化した天照坐皇大御神(天照大御神)を祀る皇大神宮と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀る豊受大神宮の二つの正宮があり、一般に皇大神宮は内宮(ないくう)、豊受大神宮は外宮(げくう)と呼ばれる。内宮と外宮は離れているため、観光で内宮のみ参拝の人が多いが、まず外宮を参拝してから内宮に参拝するのが正しいとされている。」
今年は参拝客が900万を超えているとか、いかに日本人の根っ子に神道があるか思い起こさせるものです。
20年に一度の遷宮、どの本で読んだか忘れましたが、そのことが日本の伝統技術・文化を絶やすことなく伝承される基になっていると読んだことがあります。
先ずは、木造建築の技術が挙げられます。
それに付随する様々技術が想像されます。
屋根、茅葺ですね。今ではまず見られないもの、しかしこのように20年に一度ということで、その職人の必要性を生じてその技能・技術を学ぶ人々が出てきます。
この事が大切な事。
20年の歳月、一人前の技術を持った人がある程度の年齢になり、それを受け継ぐ年代の人と20年の差、これがいいタイミングで伝承につながるのです。
良くしたものだとそれを知ってからはそんな思いで遷宮を理解するようになりました。
私が生きている中で、この遷宮は3回目になりますが、意識に上がったのは40年前の遷宮だったと思います。
60年の月日は過ぎ去っていますが、20年前木造建築の技術を30代で引き継いだ人は50代に半ばになっています。
今年、遷宮の機会に出会った木造建築職人、先輩から教わった技術を20年後の遷宮で後輩に伝えるのでしょう。
伝統の連鎖ですね。
日本は凄い、このようにして古代からの技術を伝えているのです。
伝承では第11代垂仁天皇の御代からの伝統とか。
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