中国漁船衝突映像を見る。

朝のテレビニュースで、映像が流出して「YOU TUBE」で配信されたと報じていました。番組もかなりの時間を割いて詳しい報道です。衝撃的な事件と受け取られたのでしょう。
司会者、およびアナウンサーが映像クリップ単位で、専門家と意見を交えながらの解説です。
コメンティターも司会者の采配で、意見を述べていました。

論点は、流出した問題、映像から見て中国漁船が故意に衝突して来た事、一部公開、非公開などが論じられています。
私は、実際のところを見てみたいと思っていたので、強い関心を持って映像に釘付けになりました。
やはり、中国漁船が仕掛けていると明確に映像から見て取れます。
国境侵犯されていることは、尖閣諸島の島が写っていることからも明らかです。

9月7日に領海侵犯している漁船を海上保安庁の巡視船が、なるべく穏便に対応している様子もわかります。
直接、現場にいる海上保安庁職員の職務に対して感謝の念がわきました。
国を守る実体的な職務で、危険を感じながらも冷静に状況判断をしていることを知り、
頼もしさを感じました。
現場で危険に身を晒されての職務遂行です。
やっとの思いで、逮捕してきたのにすぐに釈放するトップのやり方、現場から不満が起こるような処置です。
会社に例えて、私がその立場であれば、上司に噛み付いて抗議するでしょう。
成果を挙げ貢献した努力が無視されたわけですから、会社にとっても不利益な行為です。

これだけの証拠を持ちながら、何故船長を釈放したのでしょう。
当事者であった、菅首相、仙谷官房長官、日本国政治家として職務遂行と言う点では明らかに怠慢です。
仙谷発言、「属国化している・・・」を耳にしますが、気概のない男が政治家にも増えてきたのでしょう。

この発言、日本の政治家として責務が失念していますが、我々、今の日本人の国家観、民族意識などの認識を象徴しているようで・・・「政治のレベルは、国民のレベル」と言う言葉を想起しました。

「国を守る」という一端の責務を放棄したと言われても反論できないと思います。
答弁ではのらりくらりと言い訳は通りますが、これではもう国民も許さないのでは。
「職務を果たす」。
これは当然の事柄であり、しなければならない立場の者がしない。
いつも、思うのですがなんでこんな政治家が出てきたのでしょうか。
過去にもこのような政治家がいたでしょうかね。
恫喝で怯み、中国の言いなりです。

電話インタビューでは、浅間山荘事件で赤軍派との戦いを指揮した佐々淳行氏が出ていました。
司会者がコメントを求めると次のような内容を述べていました。
「仙谷官房長官が、公開しなかった理由に裁判(公判?)の証拠として採用するからとの判断だったが、
船長を釈放した時点でその根拠は無くなった。情報管理と言った面では問題は残るが、公開しなかったことを思えば、必要性を感じた関係者の中から「月光仮面(正義の味方)」が現れたのでしょう。
アメリカも公開をすべきとアドバイスもしていた。
私は今回の流出事件、行動した人の側につくと言い、菅首相、仙谷官房長官の判断ミス」
と話していました。
領海を侵し、勝手な振る舞い、日本人に事実を知らせなければならないはずです。
他人の家に勝手に踏み込んでいるわけですから、家の主にとっては大問題、誰だってそんなことをされれば怒るし、それに対処する行動に出ます。

ある解説者が言っていましたが、拿捕される状況なのに船員はうろたえず悠然としていたことに違和感を感じた、ある意図を持った中国側の仕掛けではないかと。なるほど、普通であればあれほど40分以上、逃亡を図らないと思えます。

 

中国の脅し、横暴さ、やらせの反日デモ、国際情勢を鑑みれば私だって公開しないとまずいのではと思っていました。
判断した二人、どんな判断基準で釈放したかなんとなく想像がつきますが、政治家としてあるべき価値基準を持ち合わせていないようです。
最近読んだ本で、「日本人へ リーダー篇」著者 塩野七生があります。
帯書きに「なぜリスクをとるリーダーがでないのか」との記述が目に留まり購入したのです。
著者ライフワークとして、ローマ帝国2000年の歴史を考察し、国家、政治、軍事などを調べ分析しながら本に纏め出版しています。
ですから、政治についても本質を突く見る目を持たれているようです。
本の中に書かれていた記述で「戦争は、血の流れる政治であり、外交は血の流れない戦争であるのだから」とありました。
これなど、日本国以外の政治家は当たり前のように思っていることだと思います。
だから、諸外国の政治家には釈放した時点で「敗北」と映ったのでしょう。
こんな認識を持った政治家が、今の政権担当している政治家に果たしているのか。
共産党一党支配の中国、党の利益優先で情報操作し国民を誘導し、反日教育を進めている中国なのだから、現実を見据えた考え方を持った外交しないと、中国は日本に対し横暴な振る舞いはやめないでしょう。

 

今回の流出事件、いろいろな人がほかの番組でも、意見を述べていますが、情報管理面、危機管理で問題ありと言う見解も出ていました。

これの発言で、思い出す事があります。
学生の頃、週刊誌で「日本はスパイ天国だ」との見出しを見たことがあります。
それから40年以上が経っていますが、最近私の知人から日本にはスパイ活動を防止する法律がないからと教えられたことがあります。
そうだとすれば問題視するならば情報管理、危機管理の面から言っても、法律を制定しなければいけないはずです。

流出させた方は覚悟の上で取った行動だと思われます。
一部関係者しか入手できない代物、調査すればすぐにばれてしまう事はわかっていると思うからです。
それを分かっていての行動、義憤に駆られての行動なのではと勝手に思っています。

 

海上保安庁が調査を開始しています。
「海保によると、「海保本庁にもコピーはあったが、昨日よりずっと以前に廃棄した」という。第11管区海上保安本部(那覇市)や石垣海上保安部、証拠書類の送致を受けた那覇地検など検察当局のパソコンなどのハードディスクや媒体に映像が残っている可能性がある。捜査資料はネットにつながらない形で保管するため、海保、検察両当局は、内部の職員が複製したり持ち出したりしていないか調査している。」ネットニュースより。

 

それと違って、外国人の諜報活動が防げなければ、国益が損なわれることに繋がります。報道で問題視するならばこちらにも目を向けた発言があってもいいのではないでしょうか。危機管理の最たるものです。

流出事件がきっかけで大きく情勢が変わってくるのではないでしょうか。
あのビデオを見て事実を知った国民、当然ながら中国の理不尽さに対して怒りを感じると思います。
また、それが無ければおかしいです。
中国にとっても、領海侵犯行為は重大な反省問題として取り組まなければならないでしょう。
なぜなら、「YOU TUBE」で発信され、諸外国も更なる不信、警戒心を中国に対し持つこととなりました。
他国の国民だって常識的判断をします。
信用できなければ、お付き合いも出来ません。
中国、自分で自分の首を絞めていることに気づかないといけません。

 

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