女優・園井恵子–岩手町出身–

阪妻の無法松を観て、女優・園井恵子さんの美しさ、典型的な日本美人と感じ入った次第です。
地元岩手町在住の親戚が管理するHPから岩手出身としり、その経歴を知ると残念でなりません。

「・・・1943年映画監督稲垣浩に乞われて、時の人気俳優・阪東妻三郎と「無法松の一生」に共演、一躍全国の映画ファンを魅了する。
 同監督らの次の撮影準備が進められている中、移動演劇桜隊に参加し、昭和20年8月6日、32歳の誕生日の日広島の宿舎で原子爆弾に遭遇。 一命はとりとめて、神戸の恩人宅まで逃れ、15日の終戦を迎え、17日「本当の健康に立ち返る日は近いでしょう。之からこそ日本の立ち上がる気力を養うためお役に立つ」決意の程を、母への便りに書いたが、容態は急変。原爆症のため、21日他界していった。無念極まる死だった。・・・」ネットより引用、詳細e-いわてまち.ねっとその2

 

>時の人気俳優・阪東妻三郎と「無法松の一生」に共演、一躍全国の映画ファンを魅了する。
とありますが、次の記述が示す通りです。

 

ブログ「阪妻の「無法松の一生」を観て」にリンクしたHPに紹介されている描写に納得です。
「戦前のバンツマ版でバンツマ以外に特筆すべきはヒロイン・吉岡大尉の未亡人良子(よしこ)を演じた女優、園井恵子である。奥ゆかしく上品、かつ、たおやかで儚げで「明治の佳人」という風情が漂い、松五郎憧れの未亡人役にピッタリだった。あまつさえ、この作品を撮った2年後、園井恵子は広島で被爆して亡くなる。まさに美人薄命の喩え通りで、バンツマ版でのたおやかな姿を見るにつけ、何かしんみりとした感慨が湧いてしまう。」リンク先:Kiki’s random thoughts より。

 

>奥ゆかしく上品、かつ、たおやかで儚げで「明治の佳人」という風情が漂い・・・

と筆者は紹介していますが、この形容に値する女優、女性が今の日本に存在しているでしょうか?。

園井恵~1.JPG

                                                                                   ウィキペディアより

無法松を観て、園井恵子さんに関心が向きその検索語でしらべていろいろなインターネット記事と出会い、
改めてその美しさを再認識しました。
素敵な女優さんでした。

コメントが 3件あります

  1. kikiさんより2012年11月9日9:41 PM

    uenoさん こんばんは。
    本文中に拙ブログ記事を紹介していただき、ありがとうございました。
    園井恵子さんは平成の今日は言うに及ばず、戦後このかた絶滅してしまったタイプの日本美人かもしれませんね。阪妻版の「無法松の一生」の評価が高い理由には、主役の阪妻以外に、この園井恵子さん演じる未亡人の面差しや雰囲気が忘れ難い風情をかもし出しているから、という事も大きいのだと思います。
    日本映画は質的に低下する一方で、新しい作品は見る気になりませんが、一方で昔の作品は見事なものが多いですね。自分が生まれる前に作られた作品を掘り起こしていく楽しみは、宝探しのスリルにも似ている気がします。
    長文、失礼しました。
    まずは、リンクの御礼まで。

  2. 上野2012年11月10日9:54 AM

    Kikiさん、おはようございます。
    コメントお寄せいただき有難うございます。
    コメントを受信した時、ブログを読んでくれたとわかり嬉しくなりました。
    園井恵子という女優に強く関心を持った切っ掛けは親戚がいる岩手町出身という事を知り、且つ貴女がいうような美しさに魅入られたからです。
    >奥ゆかしく上品、かつ、たおやかで儚げで「明治の佳人」という風情が漂い・・・
    との記述に「正にその通り」と感心しました。
    時代時代で美人の基準は変わるようですが日本美人の素敵さを再認識させる女優さんだと思います。
    古い邦画にもそのような力、鑑賞に耐えうる創りが備わっているからこそ、
    >自分が生まれる前に作られた作品を掘り起こしていく楽しみは、宝探しのスリルにも似ている気がします。
    と言えるのでしょう。
    貴女のブログから大正三大美人なる存在も知りました。
    やはり同じような綺麗さをもっていますね。
    それにしても貴女の映画の批評が素晴らしいです。
    映画が好きで好きでという思いと、「敏ちゃんが大好き」が伝わってきます。
    淀川長治さんを思い出します。
    これからも素晴らしい映画解説をお願いします。

  3. 佐々木光司さんより2016年5月8日10:14 AM

    岩手県岩手町で「園井恵子を語り継ぐ会」の事務局をしている佐々木と申します。偶然、数年前のこの記事を拝見し、お便りをさせていただいた次第です。
    このたび私どもが協力という形で参画させていただいている演劇「残花―1945 さくら隊 園井恵子―」が5月22日の岩手町での初演を皮切りに盛岡、鹿角、宮古、そして6月1日からの東京「座・高円寺」へと巡演してまいります。企画製作は盛岡のNPO法人いわてアートサポートセンターです。脚本、演出、キャスティングともオリジナルの作品で、園井恵子のふるさと・岩手町で一週間舞台稽古をして仕上げます。
    ほぼ完成した台本を拝見したのですが、園井恵子の真っ直ぐな生き方と戦災と大震災という不条理…戦局が激化する中、園井は何故苦難の道を選んだのか…現代にも通ずる普遍的なテーマが根底に流れております。
    東京公演もございますので、どうぞ「いわてアートサポートセンター」、「座・高円寺」のHPをご覧下さいますようご案内申し上げます。
    なお、岩手町公演は観光ボランティアガイドの会のHP「e-いわてまち。ねっと」で詳細が分かります。

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