居合道の秘術 疊除の大事、極秘書より。

写真掲載の本、30年前程に関心が向きインターネットの古本屋から買い求めた本です。
私の蔵書「中里介山と武術」の著者 柞木田竜善氏の蔵書印が押されておりその偶然に驚きました。

夢想神伝重信流の章、真傅流居合極秘書から、
疊除の大事より ※時代劇、水戸黄門飛猿がこの業を使う。
古文書の現代語訳と解説
画像に記されている主要な心得の現代語訳と解説は以下の通りです。AIより。
畳除(たたみよけ)の大事
現代語訳:
「一つの家の中に敵が切り込んできた際は、畳を一枚剥いで盾(たて)として受け止めるべきである。突いても通らず、切っても切れない。その上、敵を突き倒すのに有利である。畳に限らず、普段からこの心得を持つのが良い。」
解説:
これは、屋内での戦闘時における緊急の防御策として、身近にある畳が非常に有効な盾になることを説いた教訓です。畳は重ねられた藺草(いぐさ)や藁(わら)の繊維が緻密に絡み合っており、刀剣の攻撃に対して意外なほどの防御力を持っていたとされています。

この記述昔は極秘扱いになる意味を分かる気がします。

冒頭、夢想神伝重信流の流名を記述しましたが、30年程前、近所に有った智道館に入門し、居合を始めましたが、まず手解きで稽古するのが制定居合(全剣連が古流を基に剣道を稽古して居る者に真剣の扱いを教えるために制定した居合)を稽古するが、古流居合も同時に稽古します。

智道館では、古流神刀流、夢想神伝流を教授していました。ある時偶に顔を見せる刀匠坂さんから指導して貰ったのですが、彼は冒頭に書いた流名を使うのでした。興味を抱き入手した本がこれです。

今は、夢想神伝流と流布されています、重信流と二文字が追加されていたので違った流儀と思いましたが、流名は違えどほぼ業の型は一緒てす。居合、剣道、杖道範士中山愽道師の弟子達が夢想神伝流の呼称使うため広まったのでしょうか。

この本の著者は「はしがき」で、「昭和12年5月に武徳殿大会において中山範士は、その流名を名宣った」とあります。「その後は、夢想神伝重信流の正技を公開せず、単に、大森流又は長谷川英信流と題し、」とあり名は広まらなかったのでしょう。しかし、インターネットの普及でその流名で検索すると、教授している道場がありました。著者木村栄寿師の流れを引き継ぐ人達が運営して居るのでしょう。

著者 範士木村栄寿師

居合の稽古は15、6年ぶりに再開し5年経ちましたが、インターネットYouTubeで多くの外人が稽古する様子を見てその普及に驚いて居ます。

また日本ではアニメ「鬼滅の刃」のヒットから女性に人気があるとか、それを裏付けるように女性の居合動画を目にします。

私は合気道を指導していた時期がありましたが、理念は「和合」、居合は「袈裟の一太刀」始祖林崎甚助重信が御神託を受け、活人剣の大事を唱えている。
戦う技術を精神の高揚に役立てる術と進化させたのは日本のみ、それが西洋人には魅力なのでしょう。

日本が「殺傷の技」を精神修養の術として高めたところに興味を持ち、外人は惹かれるのかもしれません。当の日本人はどうなんでしょう。

それにしてもYOUTUBEで多く見かける武術、剣道、居合道、合気道、弓道などオリンッピク種目になり武道が人気のようです。
日本が誇れる「道」です。

さらに、鈴木大拙が広めた「禅」も同様です

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

スタッフ募集中です

過去の社長ブログ

最近のコメント


→社長ブログを見る

follow us in feedly   RSS