タトゥーが目に付く!!

2年ほど前から、CS放送番組で「車をレストアー」する会社の紹介番組を観るようになったのですが、それに出演する人達が腕にタトゥー(入れ墨)をしているのです。その会社のオーナーはタトゥーを入れる店まで経営し、自らも入れていました。アメリカでは日常的なアクセサリーぐらいに思われているのかと感想を抱きました。

それが昨今、テレビで目にするのですがプロスポーツ、野球、サッカー、ボクシング、格闘技の外国の選手は当たり前のように入れてありますね。最近北京で行われた世界陸上選手権でもアスリート達も腕だけでなくタトゥーを入れている者が目立ちました。 最近、海外の観光客も増え、当然ながらタトゥーを入れている人もあり、 日本の風俗習慣には相容れないものであり、温泉、公衆浴場などで対応に苦慮しているとか!?

日本では、罪人の腕に入れ墨をし、刑を課していた時代もあり印象は良くありませんが、私等小さい頃は、銭湯で和彫りの入れ墨をよく見たものです。生活の身近に観られて入れ墨もいつの頃から、排斥されるようになり、現在では公衆浴場、銭湯、プールなど公共的な場では拒否されるようになりました。 私の大学時代、東映で任侠物が流行り、高倉健の唐獅子牡丹、藤純子の緋牡丹博徒の花の入れ墨が印象的です。 「遠山の金さん」の桜吹雪などがありますね。 小さい頃、母からか?聞いたことだと思いますが、奄美の女性もいれていたと聞き、アイヌの女性もしていたと記憶にあります。

文化的な習慣で、昔は忌避されるものでは無かったようです。 ある外国の女性観光客が入れてあり、入浴を拒否され、理解してほしいと訴えていた記事も観ました。 それは、その国の文化であり理解を望んだのでしょう。

最近、塗装依頼の為、訪れた青年にも腕に入れ墨が、つい質問してしまいました。 「親は許したか」と。 当然ながら許されるものでもなく、本人曰く「事後承諾」だとか。 好奇心もあり、タトゥーの値段を聞くと、二の腕に彫られた蛇が5万円と返事してくれました。ついでにと和彫りはどのくらいと聞くと、「時間と日数がかかりかなり高価になる」と話してくれました。 確かに、洋彫りは一色で機械で彫るから安いのは頷けます。

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和彫りの場合、色も多く使い鮮やかですし、手作業でやるから仕上がりも遥かに綺麗に仕上がりますね。 彫りで知られているのが不動明王ですかね。 この写真は明治時代の筑豊炭鉱の絵です。 山本作兵衛さんが書き残し、「世界記憶遺産」にもなった本から抜粋したものですが、当時多くの炭鉱夫が当然のように入れていたことが伺えます。

子ども心に危険な仕事に就く方がしてたように記憶があります。 鳶職、大工、発破師などなど。 DSC_0260 (800x450) この炭坑夫の背中には、倶利伽羅が彫られている。ダイナマイトを仕込む作業をしていると説明されています。当時は、入れ墨がないと一人前の扱いが受けられなかったようです。 説明文には、「・・・イレズミがないものは一人前の仕事も出来ぬと軽蔑された。よって新参カケダシ抗夫でない限り痛さを我慢して、ヤマ人のレッテルをつけていた。・・・」。

辛さを我慢出来ぬものは抗夫でないと言う心意気かな!? 子どもの時、入れ墨の痛さは大人に聞いて知っていましたが、ある意味で男気の証拠、紋章ともみられていたのでしょう。

時代は変わり、現在、日本では忌避されていますが、外国人、特に白人たちは気軽に入れているようです。 観光などで日本に来て、銭湯、温泉場などで、拒否し難くなるのではないでしょうか。 こうなると、線引きで洋彫りのタトゥーはいいが、和彫りの入れ墨は「NO」となってくるような気がします。

追記2020.07.13
最近、コンビニで刺青を首、脚に入れた若い女性を見かけました。このブログを書いた時より見掛ける機会が増えています。外人同様、ファッション感覚で入れる人たちが増える傾向にあるように思います。

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