最近、ネット記事だったか、テレビニュースだったか定かではないのですが、本年度の新入社員の意識調査で社長に成ろうと言う思いを持った者が少ないと報じていました。
高校の頃だと思いますが、映画の題名に使われていた言葉、「末は博士か大臣か!」と出世、大成を目指すのが男の本懐と躾けていた時代があった。
ネット記事から引用しましたがこんな記述が、
「・・・2. 専門職志向は過去最低
~昇進志向、スペシャリスト志向とも希薄に~
「どのポストまで昇進したいか」(Q13)という問いに対して、最も多かったのは「専門職<ス
ペシャリスト>」で例年通りだったが、その割合は過去最低を更新し19.9%だった。一方、新入
社員は、社長や役員、管理職を目指す昇進志向でもない。ここ10 年で最も増えたのは、全体から
見ればその割合は多くはないが、主任・班長という回答だった。・・・」ネット記事より。
何時の頃からかわかりませんが、叱咤して出世、大成を望む親が居なくなってきたのでしょう。
こんなことでいいのでしょうか?
気になるなー!!
私自身はこの現象を「良し」とは思えないのです。
そこには人としての心の働きの大切さが見失われていると感じるからです。
何事にも、「心の働き・志」が成就させる第一歩だからです。
母が生前師と仰いだ方から頂いた詩集「権威」にその意義を綴ってます。
「第一歩」
十里の旅の第一歩
百里の旅の第一歩
同じ一歩でも覚悟がちがう
三笠山に登る第一歩
富士山に登る第一歩
同じ一歩でも覚悟がちがう
どこまで行くつもりか
どこまで登るつもりか
目標がその日その日を支配する
昭和21年7月25日発行とあります。
戦後のあの混乱した時代、この詩を読んで発奮してい欲しいと願ったのでしょう。
序に代えての項に、
「・・・うなだれた心に励ましを与え、若き人たちに輝きに満ちた光明の道を辿らせようとの願いから綴ったものが多数であります。・・・」
著者は社会強化運動に身を捧げた「後藤静香(せいこう)」、心の働きを示す一篇の詩です。
正に心の本質を突いています。
そこそこで良いと思う気持ちが情けない。
野望、大志を抱いてこそ世の中の役立つ人材となりうるのに、今のこの社会、何かを間違えているとしか思えない。
戦前の道徳教育「修身」にも、「志しを立てよ」と太閤秀吉の出世物語で教えていました。
何でいじけた若者が増えるのでしょう。
一に教育だと思います。
学生時代、酒を呑んでよく唄い耳にした「蒙古流浪歌」の歌詞に、
1 心猛くも 鬼神ならぬ
人と生まれて 情はあれど
母を見捨てて 波越えて行く
友よ兄等と 何時またあわん
2 波の彼方の 蒙古の砂漠
男多恨の 身の捨て処
胸に秘めたる 大願あれど
生きて帰らん 望みはもたぬ
3 砂丘を出でて 砂丘に沈む
月の幾夜か 我等が旅路
明日も河辺が 見えずば何処に
水を求めん 蒙古の砂漠
大願を持ち成就させようと鼓舞する詩を詠んでいます。
いつの時代も男はこうでなきゃ!!
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