明けましておめでとう御座います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
前回、塗料試験について記述しましたが、
昨年暮れに、こんな事例がありました。
某塗料メーカーから仕入れた塗料が色見本限度を超えて
入荷されました。当然、受け入れ検査をするので、塗料ディーラーを通じて直ちに作り直しを要請しましたが、あそこは取り合ってくれいと嘆くばかり。
当社の担当者が代わって電話で抗議しました。
電話で2時間もかけて交渉しましたが、回答はもらえませんでした。
その直後、営業担当者から電話が入り、1月10日には作り直した物を届けることで、
決着しました。
色は塗り方でも多少変わりますし、塗る素材が変われば同じ塗料でも色味が変わります。
その点で、品質面でも起こり易いトラブルの一つです。
従い当社は注意深く塗料を扱い、受け入れ検査を行います。
昔に比べ、品質基準は上がり作業上、それに対応すべく設備投資などをし改善に努めています。
しかし、塗料についてはメーカー側の責任です。
以前ならすぐにメーカーが対応してくれた記憶があり、
何故なのかと思案しました。
某牛乳メーカー、ガス器具メーカー、自動車メーカー、建設メーカーと品質面での事故が日本で
相次いでいることと関連しているのではと!
モノ造りに従事している者の意識が変化しているのでは。
それには時代背景も投影しているような気がします。
豊かな時代に育った人達があらゆる分野で第一線で働いています。
その人達がどんなことを学びながら育ったのかが関係しているのでは。
組織に所属する者のリーダーシップ、使命感、責任感、組織への連帯感が希薄になっていると感じます。
この某塗料メーカーのHPにはお客様第一主義と謳っていました。
その方針が徹底されていないのはリーダーの責任と思います。
小さな塗装屋ですが、顧客からの品質要請に真剣に取り組んでいかなければ
信用を失います。
一度、その塗料メーカーの社長と直接会って問いただしたいと感じた昨今です。
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