9月22日、朝礼で人として「目標を立てる、志を持つ」その意義の理解に使った本がこれ!
23年前ほどに購入した本です。
私が「安岡正篤(やすおかまさひろ)」この人の名を知ったのは、「中村天風」を知った後、同様に政財界人に強い影響を与えた人と記憶したのではと思います?
中村天風さん、合気道関連から知ったと記憶しています。
開祖植芝盛平翁の高弟藤平光一氏が合気会を離れて合気道「気の研究会」を創立しその影響を受けたのが中村天風が開発した身心統一法だったからと記憶しています。
確か昭和40年代半ばの頃と思います。
藤平光一氏もその事を本にしています。
中村天風、安岡正篤両氏、明治生まれ 明治9年、明治31年生れ年代的には安岡氏かなり年下となります。
中村天風さんはロックフェラー、東郷元帥等に影響を与え、安岡正篤さんは山本五十六、吉田茂、池田隼人等がいます。
いわゆる明治の傑物ですね!
扨て朝礼で教材にした記述を紹介します。
項のタイトルが、
「人一たびにして之を能くすれば、己之を百たびす」
・・・強烈な理想を持つことが自分を幸せにして行く事は確かだ。
安岡正篤は、
「太陽の光に浴さななければ、物が育たないと同じことで、人間の理想精神というものは心の太陽なのだ。理想に向かって情熱をわかすということは、日に向かう、太陽を仰ぐというこだ。これがないと人間のあらゆる徳が発達せず、したがって才知芸能も発達しない」と言う。人は理想があるからあるゆる情熱を湧き起こす。理想があるから努力もするし工夫もする。努力すれば必ず成ると説くのが春秋時代の晏嬰(あんえい)である。晏嬰は『晏子春秋』の中で、「為す者は常に成り。行うものは常に至る」(内篇 雑下)と述べている。・・・
ここから先を読んで聞かせたのです。
・・・志をたてて目標をはっきりとさせるならば、もうそのときは、目標半ば達せられると考えてよい。
心に強く描いていくうちに目標がぐんぐんと近づいていくのだ。心に強く描けない目標はまだ未熟で目標とは言えない。「今年の夏は富士山へ登ろう」という目標では弱い。もう少し近づいて「今年の七月二十一日は吉田口から入って山頂まで登ろう」となればかなり強くなる。地図を買い、装備を整えて、体力づくりにジョギングを開始すると、よりいっそう目標に近づくことになる。「登り始め、夜の間に頂上に着いてご来光を拝もう」と、頂上をイメージする。そうなると、まだ夏は来なくても目標は半分は達せられたことになるのである。
晏嬰が「努力なくして怠けることなく登り続けていけば、必ず頂上に到達できるのである」と言ったのは、努力なくしてなるものなどどこにもないということを教えたものなのだ。・・・
ここで皆に教えた事が、ヒト科の人としての特性は目的的行動をとる動物と言うこと。
だからこそ、「少年よ大志を抱け」「末は博士か大臣か」など、戦前修身でも「野口英世」を挙げて、目標を立てる大切さを教えています。
これは人として大切な事だから、一日、今日の仕事をするにも、明確なイメージを持って作業にあたれと諭して朝礼を終えました。
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