テレビニュースで見て、今までの大統領就任とは違った光景が目に付いた。
就任を反対するデモがあった事。
今までにはなかったことだし、それだけトランプ氏の政治姿勢に懸念を抱く国民が居ることだと思う。
共和党予備選で勝利し、ヒラリーとの戦いでは予想を反して大統領に選ばれた。
メディア、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、CNNなどはヒラリー女史が有利と見ていたにもかかわらず。
これなどは新しい潮流が起きていることを暗示していた気がしています。
ネット情報社会がもたらしたメディアの多様化、国民も既存のメディアの論調に影響されなくなっているということ。
新しい門出になる就任式がこれだけ反発されているのは、選挙戦中の暴言とも言われた発言が影響しているようですが、選ばれた背景には戦後アメリカの繁栄を享受していた白人階層が移民に職を奪われ凋落している現状を回復するとの公約が利いているようです。
私等の世代は、戦後テレビ普及が著しく伸びた時代、アメリカで制作されたテレビ映画が輸入され多く放映されて、アメリカ文化を知り、アメリカの豊かさを知ることになったのですが。
その頃造られたホームドラマなどは如実のそれを現していました。
家電製品が豊富に揃い、自動車を持ち、郊外に庭がある家、そして芝がある。そしてハイウエーで通勤。
そんな背景で作られたドラマ、「パパは何でも知っている」「うちのママは世界一」などが印象的です。
昭和30年代半ば、叔父が船員をしていたので、休暇などで日本に帰るときなど親父のお土産にと持ってきたアメリカ製品をみて工業技術が進んでいることに驚いたものです。
例えば、ロンソンのガスライター、GE社製?電気カミソリ、当時日本にはなかった代物と記憶しています。
それと叔父さん、コダックのインスタントカメラも持っていた。サイズ的には大きかったな。
そんなアメリカも、60年を経て、様変わりしその背景を受けてのトランプ大統領が誕生した。
演説でも言われた「アメリカファースト」「偉大なアメリカの復活」が政策の中心にあるようです。
私と同い年、恐らくあの頃のアメリカを意識しての発言と感じます。
そんな方針を持ってトランプ大統領はどんな政権運営をするのか、このあたりが世界が注目しているのでしょう。
彼の経歴、根っからのビジネスマン、既成の政治家とは全く違う対応が予測される中、
私が思うに、どんなものになるか?「メキシコ国境の壁」、不法移民対策で実行するとみています。
これなど、予備選ではアメリカ国民に支持された政策。
国内的な治安悪化の原因にも不法移民が挙げられている。
犯罪歴がある不法移民は間違くなく国外送還。
これなど間違いなく実行するであろう。
アメリカ提唱のTTPは離脱表明、グローバル化を止め、保護主義的な貿易へと変化。
それが経済・雇用拡大へ繋がるか?
トランプ政権誕生で、各国の対応が様々だが、大きなうねりを起こし対応に戸惑いがあるのは間違いないようです。
TTP離脱であおりの食らったのが日本、継続を促す方針のようですが、どうなるのか?
何だかんだ言っても、大きな影響力を持つ大国には間違いないですね。
ことしは、世界情勢が今までとは違う潮流が沸き起こる年のような気がしています。
イギリスIU離脱、アメリカの保護主義、ここに共通問題として浮かび上がっているの「移民問題」。
ヨーロッパにおいては、欧州連合のあり方が問われるし、アメリカが行う保護主義的な貿易が世界貿易にどんな影響を与えるのか、ロシア、中国などが外交面でどのような対応をするのか?
新しい展開が生まれる年なのでしょう。
そんな情勢でも、日本は貿易立国のスタンスが変えられない。
今後一層外交に力を入れる年でしょう。
安倍政権、頑張ってほしいね。
これからの動向に注目だ。
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