先月中旬、地方テレビ局の営業マンが来社。
スポンサー広告の営業がその理由、一昨年から何度か注文したことから来るようになりました。
年齢では8歳下の58、世代的にはほぼ同じと思いきや私が使う言葉を知らないケースが何度か。
育った環境の違い、関心事などの違いからボキャボラリーに違いはあっても仕方ないと思うのですがある程度の常識的な視点から知っていなければと思う言葉があるのではと思うのです。しかし、その思いとは違って逆の場合の方が多いのです。その方「克己」は読めなかったです。
何故、そんなことを知り得るのかと言えば、リサーチしているからです。こられる方にそのその言葉を知っているかどうかの質問をするので。
最近はしていませんが、結構長いあいだリサーチしましたが読めない方の方が圧倒的に多かったです。読めても名前の「かつみ」でした。
古来より日本人が大事にした心構えであった「克己」です。
今回も会話の中で、使った言葉「幇間」を理解できませんでした。
会話で「あなたもジャーナリストの仕事に多少は関わりがあるはず、どこかの大新聞の論説委員みたいにどっかの国に幇間みたいなおべっか使うようなことはせず公平な情報発信をしろ」と言った時、顔付きから「幇間」を理解していないと察知、やはりそうでした、太鼓持ち、男芸者の意味だよ、芸者遊びの場でご機嫌取りをやる商売と説明。
私等はおそらく子供の頃、映画か落語から知り得たと思う気持ちもあって、知らないことに驚きを感じたのです。
風貌から言っても禿げて白髪頭それなりの知識があると見える方ですから。
そんな経験をしていた時、次の週スラッジ回収装置の一件で3人の営業マンが来社。
60歳2人、47、8歳1人。
会話の中で先週の経験もあり「幇間」を聞いてみたのです。
驚きました、3人とも知らないのです。つい「ウソだろう」と呟いていました。
還暦を迎えた年齢になった人達でも知らないなんて、「ウェー」と絶句。
寂しい気持ちになりました。
そんな、馬鹿なという思いです。
普通に暮らしていればその言葉に出会う機会があるのにと。
書き忘れていました。
もう1人、銀行の営業マンがそうでした。
幇間が読めませんし知りません。
あるツイッターの返信に「御意」という言葉が使われていたので、漢字テストのつもりで読ませると読めないのです。
当人今年で40歳、貴人、目上に対して同意を示す際に使う言葉と教えた次第。
「失敗の本質」という本でのツイートでしたのでその本でも読んで勉強しろと注意です。
現実は違うことを認識させられました。
育った環境、両親、社会に出てからの経験の違いから起きるのでしょうか。
ほぼ同年の従業員にそんな話をすると、私は親に連れられて寄席に行き落語から知りましたと話してくれました。
子供の頃、浅草近辺で育ったので寄席に行く機会に恵まれたのでしょう。
日本人、落語で「粋」を学び、浪曲、講談で「義理人情」を学んだとはよく言ったもの。
テレビ、ラジオなど放送で扱われなくなりましたね。小さい頃、ラジオで浪曲・広沢虎造の番組もありました。
その代わり素人芸に毛が生えた程度の芸人の多いこと、芸を見せるというよりしゃべりだけと仲間内のでの笑い取り。
低俗としか言い様がありません。
風俗、芸能文化での変化、変遷で「幇間」も「克己」同様死語化して使われなくなるのでしょうね。
寂しいね~!!!
私も御貴殿の言うように、最近の芸人の拙い技芸は、噴飯ものであると思っています。「スギちゃん」の「ワイルドだぜ~」が流行語大賞になりましたが、この手のものは素人然としており、とても評価には値しません。三流の芸が幅を利かせて、一流の芸が黙して語らず・・・。こういう風潮ですから、テレビのコメディアンの芸はくだらないのです。昔、つまり昭和の名人達は皆天国へと旅立ちました。大好きなドリフターズのようなお笑いは鳴りを潜めて、逆に、「スギちゃん」のような「素人芸」が喜ばれる時代です。若者は、下着を見せても平気な顔をして仕事をしました。スポーツクラブに抗議の書簡を送付しましたが、本人の謝罪はありませんでした・・・。こういう為体の若者が大勢いるから、締まりが悪いのです。野郎のパンツなど観たくもない!この手の阿呆が、喜ぶお笑いが、「スギちゃん」なのです。小手先の技芸に酔いしれて、本格的な技芸を知らないのです。ユーチューブでダンスを学ぶ様な若者が大勢います。自ら働いて金銭を貯めて、レッスンを受けようという輩は皆無に等しいです。それが故に、小手先の技芸しか身につかないのです。大学の学園祭で見受けられるようなダンスは、小学生の学芸会程度です。全く「なんとかせい!」といいたくなる今日この頃です。御身御自愛下さい。失礼します。
新人類さん、こんにちは。
コメント有難うございます。
>テレビのコメディアンの芸はくだらないのです。
かなり前から感じていたこと。我々学生時代の宴会芸より酷いです。
面白ければなんでもとテレビ局側が容認した結果でしょう。
芸を見る、目利きなんていないのです。
素人の集まりです。
>若者は、下着を見せても平気な顔をして仕事をしました。
笑いが取れればなんでもOKの風潮がけじめを取り去りました。
「うすっぺらな」「軽い」「ソフト」がもてはやされた結果でしょう。
>「スギちゃん」の「ワイルドだぜ~」が・・・・
仰るとおり、「芸」の言葉のニュアンスが変わったのでしょう。
今はそれを「芸」という。
>御身御自愛下さい。
有難うございます。只今痛切に感じています。