喜界島小野津「郷土史」を読む

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昨年から、今年が弊社創業60周年当たる年なので社史でも企画しようと考えていた頃、オヤジの生い立ち、両親が育った故郷の歴史を見返そうと、「小野津」の郷土史を何気なく何度か開いて目を通した時、昭和9年度小野津小学校卒業生名簿にオヤジの名が載っていました。伯父さんが一級上なので昭和8年度の名簿を観るとその名があり、それでは伯母さんはと見ると昭和6年度に名が記載されていました。
子供の頃に聞いた話の裏付けが取れた思いがしました。
それではとお爺さん(母方)はと調べると中等學校以上卒業生名簿にその名がありました。
この本が編纂された昭和14年、(故)と記されており、学歴は※鹿博約義塾、熊本、沖縄にて医学とあり母から聞いていた通り医学の勉強をしていたことが判明。
※ネットで調べると、現在の学校名樟南高等学校、設立は1883年。

母が小学生の頃亡くなっていたようです。当然私は見ていません。昭和21年生まれですから。
小学校の卒業はと母方のお爺さんの名を探すと、明治29年3月30日卒業生として名があり、12歳で卒業としたら明治17年生まれと思われます。
50代半ばで亡くなったのでしょう。

懐かしく思うあまり、私事を書きましたが、「郷土史」が書かれた当時の教化資料として神話の話が載っていたことに深い関心が行きました。

このページには小野津の旧家、そして日支事変の戦死者の写真を載せてありました。
ちなみに右側写真4枚の左上は私の曽祖父になります。

序のページには、郷土史の編纂した目的が書かれており、
次のように綴ってありました。
「一、本書は「字史」と「卒業生名簿」を主体として生まれ出たものです。そしてそれを第二、三、四、五第何百巻と続くべきものの中の第一巻であってその続編は五十六年毎に溜まった、新卒業生と、其の間の字の変遷(過去帳ち諸記録)が載録されて生れ出ることを未来に約束しているものであります。氏神八幡様は必ず末の末の世まで其の時々にその続編に手を下す因縁の人を下されるものと信ずるものであります。例えこの一巻さえあれば我々の孫、ひ孫の時、何百年後でも、この続きは出来る事と確信されるのであります・・略・・・」
昭和14年におふくろの叔父にあたる文園彰氏が編集したもの、郷土愛から生まれた郷土史であると序の記述から読み取れてきます。
当時、小野津字の出身者に配布されたもので戦災などで失われれしまい、数名の方が所有されていた本を復刻したのが昭和55年の8月、それを親父が3冊残していたおかげで目にすることが出来たのです。
小野津人にとっては貴重は本ですね。
先輩諸氏に感謝です。

この目次は
(一)国の初りとして神話の神様の説明、神勅、三種の神器、天皇歴代の年表がつづられてありました。
母が初代神武天皇から今上天皇まで暗誦できたと話していましたが、教材として勉強したのでしょう。
(二)日子(ひこ)日女(ひめ)の自覚材料
(三)大島郡概史(代官記)から(十三)章で構成されています。
2頁には、

造化三神の名が、「中朝事実」の天先章には
「天先ず成りて地後に定まる。然して後神明(かみ)其中に生る。其神を國常立尊(くにとこたちのみこと)と申す。一書に曰く、高天原に生れ給ふ神の名を、天の御中主の尊と曰ふ。・・・」とあります。
天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)、この神様は特別の存在の様に思われます。
36ページでは、造化之神の項に説明として、
〇産霊(むすび)と有らしむる、善からしむる、美しからしむる、有り難く懐かしむる作用。即ち一切に、彌々(いよいよ)其の宜しき所を與ふる作用。
・・・中略・・・
〇天之御中主神は宇宙の中心力。
〇高産霊神(たかみむすひのかみ)は遠心力。
〇神産霊神(かみむすひのかみ)は求心力。

此宇宙所謂天地日月星辰及森羅万象は、この三力にて創造せられ且生々化々として止むなきは全く此の三神の無量無辺の功徳に依るもの。(宮地元宮中掌典長)

この記述を読んで開祖植芝盛平翁が「合気神髄」で残された言葉が思い起こされます。
例えば、万有万神の条理を明示する神示の項に、
一霊四魂三元八力の大元霊が一つなる大神の御姿(みすがた)である。大神は一つであり、宇宙に満ち満ちて生ける無限大の弥栄(いやさか)の姿である。・・・

宇宙、創造、生成、化育がテーマ。

郷土史に記載した神々の話、当時、教材としても使われていたのでしょう。
この本、親父が書棚にしまって40年近く経っています。
社史(製作はやめました)を企画しようと思い立ち、ひょんなことから読む機会が来たことはよかったなと思います。
オヤジが郷土の催事に積極的に参加していた思いもよくわかります。

 

 

 

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