映画「しいのみ学園」を観て。

ある休日に、いつものようにチャンネルを回して行きあたった番組。
以前から番組予告で香川京子の主演と知っていたので途中でしたが観ることに。
いつも思いますが、その頃の女優さん今と違って気品があり別嬪です。
今と比較しても仕方がないですが、映画女優としては存在する女優さんはいません。
テレビが主体で活躍する女タレントとの比較になりますが、際立って感じることは日本人らしい顔立ちをしている事です。

 

昭和30年制作との事、57年前の日本人です。
今の女タレントは顔立ちの変化、メイクの技法の違いからそのように見えてきません。
映画女優といえば、吉永小百合が最後ですね。

 

昭和30年といえば、私、小4でした。
この時代の映画には惹かれる理由は、あの時代の雰囲気、生活環境が蘇ってくるからです。
観始めた場面がピクニックで、どこか河原で昼食を摂るところからでした。
映画では持ってきた食べ物を紹介するように映し出します。
海苔巻きのおにぎり、おかず、そしてオレンジジュースとなかなか豪勢な品揃え。
オレンジジュースは当然バヤリース。
瓶を見ただけで懐かしく感じるのが年のせいですかね。
確か三国一郎がCMをやっていたような気がします。

 

先生役の香川京子がみんなの輪から離れていた少年に果物を持っていくのですが、その少年の右手がくの字の曲がっているのです。あれーと思った瞬間、
仕草から見て、すぐに小児マヒだと分かりました。しいのみ学園の生徒さんは皆障害者。
そんな学園を舞台にした映画なのだとわかり見入りました。

 

その一つの理由、私が小1、2の時の友達が小児マヒで実際は私より2歳上、知恵遅れもあって学年が一緒だったのです。
家も近所に有りよく遊んだものです。

 

思い出として、強く脳裏に刻まれているのがふたりして先生から叱られたこと。
小学校にはプールがあって、使われないときは蓋されるのですが、もうすぐ夏ということもあって準備のため一部の蓋が外されており、ふたりしてそこからプールへ侵入。
危ないことをしたと咎められ叱られたのです。

その友達の名は、「さくらいくん」
別れる時がやってきました。
3年に進級する際、彼は特殊学級がある学校へと転校しました。
最後に見かけたのが、その学校での学芸会、彼が楽器演奏をしていました。

 

今でも思い出す事、遊びのため彼の家に行って誘うのですが、お母さんが出てこられ私へお願い事、
「悪いことは教えないで」でした。
知恵遅れということもあって心配されたのでしょうが、私は意外に感じながらも心の中ではそんなことするわけないでしょとの思いを持ちました。

しかし、結婚して子供を持つようになってからは彼のお母さんの思いが深く理解できるようになりました。
元気に生まれてきた子供と違い、いつも気をかけざるおえない子供、そのような注意をしたくなる気持ちがわかるようになりました。

そんな彼の母親の思いを察すると切なく感じ今でも「ジーン」ときます。

あの頃、小学校には彼のような子がいて、皆と仲良くやっていたような気がします。

 

映画では先生役を香川京子が演じていましたがいいですね。
私が今でも忘れられない先生、小5の時の女の先生でした。

あの頃「二十四の瞳」「しいのみ学園」 「愛の星座」など女教師をヒロインにした映画が作られていますね。
そんな映画を見るたびにその先生を思い出す今日、この頃です。

※映画「しいのみ学園の映画」

 

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