映像流出始末記

9月7日、尖閣諸島で中国漁船領海侵犯事件が起こりました。海上保安庁は公務執行妨害で逮捕して拘束します。
騒動の始まりが、菅、仙谷両名の政治家が中国の脅しに屈し船長を釈放し証拠となる漁船も早々に返還してしまいました。
公判で証拠としてのビデオ映像は非公開と政府は決定しました。
中国漁船が故意に巡視船に衝突していたことは報道で知っていましたが、中国では反日デモが起こり、領土と主張します。
西洋諸国政治家に、外交上日本の敗北と映ります。
こんな最中、国民は怒りを感じてきました。自国の中国漁船が罪を犯しているのに何らそんな意識はなく、ますます助長して中国の領土だと主張します。

頭に乗って、賠償請求まで要求してきたのです。
政府の腰抜けぶりに国民はますます怒りを感じることとなります。
中国の対応に不満を募らせている最中に、インターネットに中国漁船衝突の映像が流出して世界に向け発信されます。
Sengoku38と言う名で投稿されました。
この映像を見た国民、真実を知り怒り心頭となります。

 

仙谷官房長官は、映像流出に対して国家機密漏洩だと言い出し捜査が始まります。国家公務員守秘義務に該当とするという訳です。
第五管区海上保安庁保安官の仕業、ブログに書いた通り覚悟の行為でした。
義憤に駆られ、「国民誰もが見る権利」と思った事が動機となりました。
このあたりの心境がネットニュースに載っていました。
「自分は国家公務員として、政府に対して仕事をしているだけでなく、国民のために仕事をしている自負がある。」
両名の政治家に直接本人が言いたい思いのように聞こえてきます。

 

この時点ではその非公開と言われたビデオは、海上保安庁では研修用に編集されていたものでした。
こんな状況下で、流出ビデオが国家機密に該当するものかどうかの議論も起こります。
仙谷官房長官、非公開にした事を思えば、国民に見られたら自分に不都合と考えていたはず。
すぐに釈放したことに、さらに非難集中する事は歴然。
それなのに海上保安庁にその旨の指示は出していなかったようだ。
町工場のオヤジのマネジメント感覚に照らし合わせても本人の手落ちだと思います。
念押しぐらいの手筈は取ってもよさそうに思えるのですが。
それが漏らした、漏らしたといって怒るなどは、やり方が泥縄式に思えてなりません。

ただ、その詰めの甘さがあったおかげで国民は真実を知ることができました。
従って、映像流出は国民にとってはよい事でした。

これも泥縄思考で、「盗撮」呼ばわりです。
11/9、「衆院予算員会で、中国漁船衝突事件の映像に関する「極秘」資料を委員会室で自ら広げているところを記者に撮影されたことについて、「盗撮された」」と発言の記事がありましたが、野党から批判を受けていました。

 

この件に関しても、情けなく思うほど政治家の資質があるのかと考えさせられました。
「極秘」であれば、衆目の中で見る行為が本人の「自覚のなさ」を教えているようなものです。
「危機管理のなさ」と非難されても、言い訳など出来ません。
これだって自分の不手際を棚に上げ、撮影した記者に対して盗撮をしたと怒っているのです。
政治家としての自己管理、行動則が見られません。
やっぱり子供じみています。
これでは国際社会で、他国の老獪な政治家と対等に渡り合うことはできないでしょうね。
舐められることに繋がる原因です。
なんで日本国に限って、このような政治家が出てくるのでしょうか。

どこの選挙区から立候補し議員になれたのでしょう。

調べればわかることですが、選んだ選挙区の方々猛省すべきことと思います。
その点、映像流出した海上保安庁保安官の方が、覚悟の程が感じられます。

 

保安官「反響大きく驚いた」と語っています。
しかし、このタイミングで公開されたこと、よかったと思います。
ひょっとしたら保安官が言うように闇に葬られ見ることができなかったかもしれません。
今の政権担当者からは日本国民に対して、政治家として義務遂行が見られませんから。

 

保安官に対して、逮捕見送りと検察側が方針を取り身柄拘束はしないようです。
懲戒免職の処置とも言われていますが、本人は覚悟の上の行動、案外さっぱりとした心境にあるのではないでしょうか。
街頭インタビューを受けた人が、この事件に関して質問された時答えた言葉が印象的でした。
「忠臣蔵と同じで義を通したことはわかるが、公務員として社会的責任は取らなければいけない。」
今回の事件、政治についてより強く関心が湧いた事件でした。
日頃、うすうす感じていた今の政権の有り様が露呈した騒動でした。
日本国の政治家として本分を全うしていないと言う事を。

<追記>

11/18、参院予算委で官房長官、自衛隊を「暴力装置」と言う。

この方、他国では政治家という職業には絶対に就けないでしょう。

自国の防衛の任に当たる組織を暴力装置呼ばわり、他国では軍隊です、有事の際には命を賭して国を守る任務に当たる組織です。

その組織に所属する人々に対してまったく敬意を払っていません。

「国を守る」という考えが頭にないと思われます。

そんな思想を持っているから、海上保安庁の命懸けの職務すら蔑にしたのだと思います。

国の安全を守る人たちに対して無礼な言動、日本国の政治家としていかがなものか。

選挙区を調べたら徳島一区とありました。

選んだ方々どう思われているのでしょうか。

T氏に言われた言葉、

「政治のレベルは、国民のレベル」

一国民として反省しなければと、思わずにはいられません。

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