(続) 賞味期限、消費期限に一考

12月1日に公開したブログの続きです。
また、週刊誌 12月13日号 週刊文春に取り上げられていました。
タイトルが『誰か腹でも壊したの? 「魔女狩り」 はもうええやろ』とあります。
記事を書いたのは、ジャーナリスト 徳岡孝夫氏。2ページ分の記述があります。
冒頭彼は、経験談で30年前、生牡蠣何ダースかでヴィラージュを痛飲したため、夜中喉が焼けるような渇きを我慢できず、飲めないパリ8区の水を飲んだことを書いていました。当時のパリ8区の水は「飲めないが」常識だったそうです。
こんな私だから食品偽装事件に関しても偏頗(へんぱ)な見方をしているかもしれないがと書き綴り文を続けていました。
※ 偏頗=かたよること
この記事を読んで、前回のブログにも取り上げた記事などの共通点が浮かび上がりました。
○JAS法、食品衛生法の問題
ジャーナリストらしく本質を見抜いた記述がありました。
赤福の事例を引用しこう書いてあります。
「JAS法はおろか、消費者というコトバや総理大臣すら存在しなかった300年の昔から、赤福はずーっと商売してきてお客様に喜んでいただき、今日がある。「赤福で当たった」話は聞いたことがない。生きた現実を見ず、紙に書いた法律を重んじよというのか。」とありました。これを読んで思わず、心の中でその通りと叫んでいました。ある部分似たケースを仕事上で経験しました。
最近の例ですが、マニュアルでそうなっているから変えられないと言い張り、こちらが改善を要求しても取り合わないメーカーがありました。
昨今、手順化、マニュアルなどと言って変更(改善、改良)を嫌がる風潮が見受けられます。仕事の仕方がISOの普及の影響か、決めた通りにと、手順通りすることにこだわりすぎている感じがします。考えて本質を見抜き何をすべきかと行動する能力が低くなっているのかと感じます。
○マスコミの対応
タイトルの「魔女狩り」の一言に凝縮しています。
法律の文言をたてにして魔女狩り報道、この記事に取り上げられた偽装報道は
秋田の比内鳥、山梨のほっかほっか亭、美濃の川上屋、佐賀のヒジキ、鹿児島の漬物・・・・・・。徳岡氏が言う通り食中毒事件が起きてない。
TBSテレビでみのもんたが告発者の言葉を真に受け不二家に断を下し、事実と違う事を知り、後で謝るなどマスコミの軽さを感じます。
徳岡氏は更に言います。マスコミは自分のことは棚に上げ、老舗の失敗を論じて同族経営、ワンマンがこうのと批判しているがと次のように書いています。
『はばかりながら借問させていただく、「朝日新聞は」連綿と続く村山・上野家の持ち物ではないのか? 「読売新聞」主筆の玉稿に、デスクはどれくらい手を入れているのか?』
※借問(しゃもん)=仮に問うこと。
玉稿=他人の草稿の尊敬語。
要はそのような態度で批判できる立場かと言っているのではないかと思います。
みのもんたの例があるように、テレビのニュース番組などをみていて感じることですが、司会者が独断的言動を発し、物事の是非を決めつけています。
コメンテーター、専門家の意見を求め、解明すべき方向性を作ればよいのであり、それが司会本来の仕事と思います。何様のつもりか知らないが、傲慢な印象を感じるときがあります。お前の見解など聞いていないと言いたくなります。
崎陽軒のシュウマイにも触れ、重箱の隅の隅をほじくる話と言い、次のように書いています。
『五番目に表示すべき帆立貝柱を、二番目にしていたのが悪い、JAS法は、原材料を重量順に表示せよと定めているというんだが、あまりの些事(さじ)、お相手していられない。「読売」(11月29日)は、「信用していたのに残念」「小さい頃から食べていたのに」と女性の「怒りの声」を載せている。シュウマイの成分表示がそんなに大事件ですか。』と!。
※些事=つまらないこと。少しばかりのこと。
このような記事を書いている記者の脳ミソの質を問うているのでは。
食品衛生法、JAS法の影響で食品廃棄が起こっています。
『・・・・・・実際に、弁当・惣菜などの食品の売れ残り廃棄率は、コンビニで11%、スーパーで8%、メーカーで5%、平均して7%になるという調査例もある。また、農林水産省が実施した食品ロス統計調査では、家庭における廃棄・食べ残しは合わせて7.7%、外食産業では5.1%となっている。食品工場で生じている加工ロスと流通・消費段階での廃棄ロスなどを合わせれば、ロスは15%ぐらいになると予想される。
国内で消費されている食料品は年間約1.2億トンであることを考えると、
15%のロスがあるとすれば1800万トンが無駄になっていることになる。この数値は、先に述べた食品産業と家庭より排出される食品廃棄物約2200万トンにほぼ匹敵する。この1800万トンに日本人が必要以上に消費している1200万トンを合わせて、年間3000万トンの食料が無駄になっているといえる。これは、1人1日1800Kcalで生活している発展途上国での4600万人の年間食料に相当する。日本は年間6000万トンもの食糧を輸入し、その半分を無駄にしているのである。』出典:環境省HP
この記述を読んで、私自身も驚愕しました。これほどとは!
本当に罰当たりの行為です。
もう罰が当たっているのではないでしょうか。
昨今の社会情勢を振り返れば.!!

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